キャンパスレポート

キャンパスレポート #12 - 2015年11月 「塾祭特別号」

 
秋も深まり、コートが手放せなくなった11月。温かい飲み物や食べ物が恋しくなるこの季節は、各地で学園祭が開催されるシーズンでもあります。津田塾大学でも、13日から15日にかけて「第56回津田塾祭」が行われました。そこで、今回のキャンパスレポートでは特別号として、津田塾祭の様子を中心に、11月の小平キャンパスの様子をお伝えします。

 

個性豊かな展示が盛りだくさん

本館の廊下には可愛い装飾。楽しげな雰囲気にわくわくします。

 
正門から入り、すぐ目の前に見えるのが本館です。中に入ると、廊下に施された綺麗な装飾が目を引きます。壁には模擬店や展示などの宣伝のチラシが貼られており、お祭りらしい雰囲気に思わず心が弾みます。

本館では主に、部活やサークル、ゼミによる展示が催されました。普段授業で利用されている教室が、それぞれのサークルの展示や装飾で個性豊かに彩られます。


大泉ゼミ「UN×TSUDA~遠い国連、近い国連」の写真展示。

草月流華道部による華展の凛とした生け花。

チカスウニダスのショップ。色鮮やかなストールが並びます。

可愛い小物に、思わず目を奪われます。

美術部の展示に、芸術の秋を感じます。

7号館の漫画研究部の展示では、歴代の部誌を閲覧できました。



7号館の2階では、情報科学科と大学院理学研究科情報科学専攻による展示と実演が行われました。情報科学科は「つくる系女子発見!」というテーマでの展示と実演で、3Dプリンターやレーザーカッターを使って作られたジグソーパズル、学生が動きをプログラミングしたロボットを見ることができました。


情報科学科の展示の入り口では、学生のお手製ロボットがお出迎え。

3Dプリンターやレーザーカッターを使えば、自分でデザインしたフィギュアを作ることができます。

実際にパズルのピースを作る体験ができました。



大学院の理学研究科情報科学研究科の展示では、建物に画像を投影する「プロジェクション・マッピング」を体験することができました。プロジェクションマッピングで再現された津田塾大学のハーツホン・ホールを、来場者がカメラで取り込まれて合成され、巨人になりきって本館を破壊(!)することができます。


教室の中に見事に再現されたハーツホン・ホール。

センサーに手をかざすと、巨人の手が建物に襲いかかります。

破壊されてしまった建物は、この後自己再生します。



カフェでまったり

コーヒーでちょっと一休み。

 
教室では展示だけでなく、カフェも開店。おいしい飲み物と手作りのお菓子で、ほっと一息。店内の装飾やメニューからは、それぞれのカフェの魅力とこだわりが感じられます。



椿ゼミによる「JASS CAFE h.IMAGINE」。

レアスマイルの豆腐ドーナツ。模擬店とともにカフェも大盛況でした。

創作部による「白雪姫カフェ」。ケーキやクッキーが好評でした。

チカウニOGによる「喫茶くまさん Kahvila Karhu」。三種類のパイから選べます。

創作部のカフェは装飾も凝っていて、とても模擬店とは思えないクオリティ。

創作部による「カフェ白雪姫」。はっぱで白雪姫と王子様のためのハートを作っていきます。


また、大学ホールの喫茶Café Repos(カフェ・ルポ)でも、ゆったりくつろぐことができます。いつもは大学関係者以外は利用できないカフェ・ルポも、津田塾祭期間は一般の方にも開放され、のんびりお茶をする人、学生に人気のランチを食べる人、美味しいケーキに舌鼓を打つ人などのたくさんの笑顔で溢れていました。


模擬店で食欲の秋を

 
普段は静かで穏やかな中庭と北庭には、サークルやゼミの模擬店が軒を連ね、賑やかな雰囲気に包まれていました。フランクフルトやたこ焼きといった定番メニューをはじめ、ラオス料理やカンボジア料理、アフリカ風カレーといった国際色豊かな食べ物が販売されました。あちこちから響く呼びこみの声と、店から漂うおいしそうな香りに、思わず足が止まります。



「一橋大学津田塾大学吹奏楽団」のたこ焼き

「レアスマイル」の屋台で販売されていた、カンボジア料理「クイティオ」

「国分寺子どもクラブ」のたい焼き

「STUDY FOR TWO」で販売されていたラープバーガー。ラオス料理「ラープ」をパンにはさんだ一品です。


また、「塾祭特集その2」(pg.tsuda.ac.jp/campus_report/mogi_con.html)でお伝えした、模擬店コンテストも行なわれました。3日間を通して行われた模擬店コンテストには、連日たくさんの方が参加してくださいました。

たくさんの模擬店の中から栄えある1位に輝いたのは、焼き鳥を販売していた、企画運営サークル「smile collection」。2位はカンボジア名物のクイティオを販売していた、カンボジアへの支援などを行う学生団体「レアスマイル」で、1位とは2票差という大接戦でした。


「smile collection」の焼き鳥。焼き鳥の美味しそうな匂いが食欲をそそります。

 

梅子杯

 
塾祭2日目の14日に、津田塾大学英語会(TESS)が主催する梅子杯が行われました。「塾祭特集その3」(pg.tsuda.ac.jp/campus_report/tsuda_festival_3.html)でも紹介した通り、塾祭期間中に梅子杯が開催されるのは初めてのことでした。

会場の入り口では、キャビンアテンダントの制服に身を包んだTESSの部員が、来場者を出迎えます。

静かな雰囲気のなか、8人のスピーカーが次々にスピーチを行います。その中から見事優勝したのは、横浜市立大学の佐藤圭さんでした。



優勝者の横浜市立大学の佐藤圭さん。授賞式のスピーチでは、自然と笑みがこぼれます。

 

メイクアップ講座


14日には、SUGAO×津田塾祭のメイクアップ講座が開催されました。今話題のYouTuber、Risaさんと美希ぽんさんにおいでいただき、学生にはうれしい、ナチュラルメイクを教えていただきました。

お二人が登場すると、教室は歓声に包まれ、一瞬にして華やかな雰囲気に。二人への質問コーナーでは、女性特有の悩みにも的確なアドバイスをしていただき、参加者からは感嘆の声が。お二人の楽しいトークとメイク技術に惹きこまれる、終始笑顔が絶えない講座でした。



憧れのお二人に参加者はくぎづけです。

鏡を見つめる目は真剣そのものです。

 

平田広明さんトークショー

会場の外には、開場の1時間も前から長蛇の列が。


15日には、「塾祭直前特集その1」(pg.tsuda.ac.jp/campus_report/tsuda_festival_1.html)でも紹介した、声優の平田広明さんのトークショーが開催されました。



津田塾大学で一番広い特別教室の席が、多くの来場者で埋め尽くされ、ほぼ満席状態に。


開演時間になると、司会の辻直樹さんによる紹介と共に平田広明さんが登場。その途端、客席から大きな拍手が湧きおこります。

平田さんは、津田塾生や一般の方からの真面目な質問にタジタジになりながらも、声だけで演技をすることの難しさや、演じる時の心構え、吹き替えや朗読の際にどのようなことを考えながら演じているかなどを真剣に答えてくださいました。

 
 

普段はなかなか聞くことができないお話に、胸がときめきます。


観客は、時に平田さんの魅力たっぷりなお話に感嘆の声を漏らし、時に平田さんと辻さんの軽妙なトークに声をあげて笑いながら、時間を忘れてお話に聞き入りました。 

トークショーの最後には、平田さんの直筆サイン色紙を抽選で当たった方にプレゼント。平田さんからサインが手渡された当選者の方の顔には、満面の笑みが浮かびます。観客席からの割れんばかりの拍手と共にトークショーは幕を閉じました。 


 

模擬授業in津田塾祭

5号館では、「模擬授業 in 津田塾祭」と題して、英文学科の郷路拓也先生、国際関係学科の吉岡潤先生、数学科の菊池弘明先生、情報科学科の稲葉利江子先生による特別講義が行われました。

国際関係学科の吉岡潤先生による、「国際関係の中で歴史を複眼的に見る~東ヨーロッパから考える歴史の『真実』への迫り方~」の講義。

数学科の菊池弘明先生による、「音と三角関数~フーリエ解析の一つの応用~」の講義。


普段は聞くことができない大学の密度の濃い授業に、参加者の目が好奇心で輝きます。



 

クリスマスツリー

 

お祭りの楽しげな雰囲気が漂うなか、夜には今年のサプライズ企画として、本館前のヒマラヤ杉のクリスマスイルミネーションが、津田塾祭期間に特別に点灯されました。いつもは12月1日からクリスマスまでの点灯ですが、一般にも方々にも楽しんでいただけるようにと、津田塾祭に合わせて準備が進められました。 4階を超えるほど大きなクリスマスツリーの美しさに、自然とため息がこぼれます。クリスマスツリーそのものもさることながら、イルミネーションに照らされた本館も味わい深く、寒さも忘れ、つい見入ってしまいます。



さっとスマホを構え写真を1枚。思わず撮りたくなるほど綺麗です。

 

今年の津田塾祭は、天気に恵まれず、3日間のうち2日間は雨が降り、気温も低いなかでの開催となりました。それにも関わらず、たくさんの方が来てくださいました。傘をさしながらも、中庭の模擬店の食べ物を美味しそうに頬張ったり、中庭ステージでの企画を楽しそうに眺めたりする姿が数多く見られました。

今年の津田塾祭の来場者数は、昨年の来場者数を1000人ほど上回り、約6,000にものぼりました。予想以上の来場者に、実行委員が用意していた塾祭のパンフレットが足りなくなるという事態も。「津田塾大学の持ち味である『まじめさ』を残しつつ、『固い』というイメージを払拭したい」と塾祭成功のために毎日活動してきた実行委員の方々、「自分たちの練習の成果を見てほしい」と塾祭での公演のために日々練習を重ねてきたサークルメンバー、「美味しいものを食べてほしい」と寒いなか外で模擬店を開いたサークルやゼミの方々など、さまざまな人達の努力に支えられ、第56回津田塾祭は笑顔があふれる学園祭となりました。

来た方に「面白かった」と喜んでもらえるように、さまざまな趣向を凝らした今年の津田塾祭。皆さま楽しんでいただけたでしょうか。来年の津田塾祭には、いったいどんな面白いことが待っているのか、ぜひご自身の目で確かめてみてください。



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11月の小平キャンパスでは、津田塾祭だけでなく、芥川賞作家の多和田葉子さんをお招きしての講演会も行われました。講演の題は、「小説を書くこと、翻訳をすること」。多和田さんが新訳を手掛けた、カフカの「変身」をはじめ、多和田さんご自身の著書を振り返りながらお話をしてくださり、多和田さんの言葉に対する考え方などを知ることができました。質問をした学生に本をプレゼントする場面も。学生の質問にも、深くうなずきながら、真摯に答えてくださる姿がとても印象的でした。



芥川賞作家の多和田葉子さん。


また、23日には、同じく芥川賞作家の池澤夏樹さんと詩人アーサー・ビナードさんによる講演会も行いました。会場には学生だけでなく、多くの一般の方々にもお越しいただきました。日本文学全集の話を中心に、「古事記」の現代語訳を通じて池澤さんが発見した、文体や日本語の面白さを学びました。また、アーサー・ビナードさんは、津軽弁の詩を音読し、ひらがなとカタカナの二つの表記がある日本語の面白さについて、話してくださいました。お二人のお話は非常に楽しく、興味深いもので、あっという間に時間が過ぎてしまいました。


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津田塾祭、講演会とイベントが盛りだくさんだった11月も終わり、今年も残すところあと一か月となりました。冬の足音が近づいてきた津田塾大学には、どのような変化が訪れるのでしょうか。次回のキャンパスレポートもお楽しみに。




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