わたしと津田塾大学

わたしと津田塾 #6 - 「後悔なく走り抜けた4年間」

田中 慧さん (学芸学部 国際関係学科 4年)

津田塾大学との出会いを教えて下さい。

高校生の時に親から「津田塾っていう大学があるんだよ」と教わったのが津田塾を知るきっかけです。当時は、高校まで公立共学だったこともあり、“女子大”に入るつもりはありませんでした。受験を意識する時期になり、昔から勉強したいと思っていた「国際協力」の分野を勉強できる大学に進みたいと思いました。高校の恩師に相談したところ、津田塾を勧められ、それをきっかけに改めて調べると、少人数の教育体制や多文化・国際協力コースの勉強内容に惹かれ、自分の望む勉強ができると思い受験を決意しました。

入学後に大学に対する印象の変化はありましたか。

女子大に入学するとは考えていませんでしたが、意外にも居心地がとても良いと感じました。また、多少変わった価値観がある人も受け入れてくれる大学だと思っています。カンボジア行ってきた、と言って「いいな〜」って言ってくれる友人がこんなに多い大学って他にないんじゃないかな。(笑)一方で、先生も学生も「勉強熱心」という点にマイナス面もあるように感じました。自分が学びたい専門分野以外の勉強もきちんとやらなければならない大学ですので、国際協力を学びたいと決めて入学した分多少のギャップを感じました。また女子大で学科が少ないということもあり、同質的な人は多いかもしれません。趣味も合うので良い点でもあるのですが、面白みが足りないと思うときもあります。私の知らない分野の話をしてくれる人は、学内ではなく学外で会った人達だったなと思います。

大学では何を学びましたか。

多文化・国際協力コースの国際協力ユニットに所属し、3年次には、協定校のフィリピン大学に1年間留学をしています。ゼミでフィールドワーク(FW)が必須ですが、短期間の調査ではできない、もっと質のいいFWがしたい、もっと現場に身を置きたいと思うようになりました。留学中に現地で開発学とFWについて主に学び、留学後半は、現地のNGOでインターンシップをしながら、長期的なFWを行いました。ゼミでは、多角的な視点から物事を見るということを一番学びましたね。ゼミの丸山先生はいつも予期せぬ視点から物事を話してくださったのでとても勉強になりました。

好きな授業を教えてください。

国際協力ユニットのゼミ、多文化共生論、国際保健論、国際福祉論。
全部多文化の先生の授業ですね。(笑)

津田塾の良い点は何ですか。

やりたいことをのびのびとできることです。私は特に勉強をしたいと思っていたので、そういう自分にとってはとても良い環境でした。

将来の夢は何ですか。

海外に住んでみたいと思っているのですが、就職先は海外にどんどんいける会社なので楽しみです!また、先のことなのではっきりとは決まっていませんが、これまで学んできたことを活かし国際協力に携わっていきたいと思っています。もともと色々な可能性を広げてくれる「教育」に興味がありました。勉強する・しないは個人が決めていいと思いますが、教育を受ける機会、つまり可能性を得る権利すらもらえない人がいるという事実に疑問を持っており、それを解決できたらと考えています。ゆくゆくは海外の大学院や青年海外協力隊、国際機関も視野に入れています。

また、同時に素敵な家庭も築いていけたらと思います。  

後輩へのメッセージをお願いします。

やりたいことは、今はっきりとなくてもいいと思います。でも、4年間を振り返ったときに満足できるかできないかは、自分の過ごし方次第です。ただ、私は入学前から勉強だけでなく「アジアを旅する」「東京から北海道まで自転車で行く」など、やりたいことを色々と考えていました。そのおかげで、学生時代に全てをやりきることができ、後悔はないので良かったと思っています。多文化コースを選択しながら、留学も経験し、4年間で卒業できるのもそのおかげです!

 

入学後、特に心がけていたことは「会いたいと思った人には会いに行く、行きたいと思った場所には行ってみる、見たいと思ったら見に行く努力をする」ということです。自分の直感やわくわくすることに対して素直に動くことが大切です。