Tsuda Tsuda C ~津田塾生のホ・ン・ネ~

TTC #1 - This is the 津田塾生

『Tsuda Tsuda C 〜津田塾生のホ・ン・ネ〜』は、現役学生の編集部員が、日々の学生生活で感じる素直な気持ちを語る連載エッセイです。 連載第一回は、津田塾大学学芸学部のキャンパスが位置する東京都小平市と、「津田塾生らしさ」についてです。東京ではあるけれど、「都会のど真ん中」というわけでもない小平と、女子大ではあるけれど、キラキラ派手なわけではない津田塾大学。この両者にはどんな関係があるのでしょうか。
(郷路拓也 / plum garden顧問)



津田塾大学の学生は、東京都小平市に位置する「小平キャンパス」に通っています。都心の新宿駅からJR中央線で30分弱、そこからさらに西武国分寺線で2駅。最寄り駅の「鷹の台」で電車を降りると、都会とは違う空気を持つ小平の豊かな自然が広がります。津田塾生の持つ雰囲気はこの土地に影響を受けているのでしょうか。わたしの視点で、「THE 津田塾生」といえる3つのポイントを紹介しましょう。



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第一に、装い。
小平キャンパス周辺には、なんとなく懐かしさを感じられる町並みが見られます。散歩するととても居心地が良いです。昔ながらの小さなお店が立ち並ぶこの場所で、自分のお気に入りのお店を見つけられたら楽しいかもしれません。

ただ、都心の栄えた場所と比べたら、物足りないと感じる人もいるでしょう。「あの店のイケメン店員をちらっと見てから行こう…」なんてことは論外。男子学生を見かけることも少なく、すれ違うの人の多くは地元のおばちゃん、おじちゃん、または近くの私立校の小中高校生。このような生活を送っているせいか、この町並みに馴染んだ格好の津田塾生も多いです。落ち着いた装いの「THE 津田塾生」。

鷹の台周辺の様子。昔ながらの町並みは地元の人にとっても大学生にとっても心地よいものです。



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第二に、性格。
都心の地下鉄の混み様を考えると、最寄の鷹の台駅を通る西武国分寺線の車内はあまり混雑しません。朝のラッシュが激しいJR武蔵野線の新小平駅を利用する学生も多いですが、東京のど真ん中を走る電車に比べたら、たいしたことはありません。朝の満員電車で押し潰される心配は一切不要なのです。そして、電車を降りると、大学までの道には木々が並び、緑のシャワーでリフレッシュ。自然に囲まれた土地だからこそ、ゆったりとした学生生活を送ることが出来ます。心優しく、穏やかな性格を持つ「THE 津田塾生」。

大学へ向かう道すがら、見上げると緑のシャワー。



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そして、生活スタイル。
小平キャンパス周辺には、暇をつぶす場所や「ちょっとランチに」といったお店は多くはありません。授業がない時間は図書館、食堂または学内のカフェテリアで課題をこなすのが津田塾生の日常です。大学を囲う森と学内に整えられた施設は、津田塾生に落ち着いて勉強する環境を与えてくれます。「なぁんだ、大学生なのにつまらない」と思うかもしれません。しかし、浪費も抑えられて、学問に集中することができます。大学生らしく、充実した学びの時間を送る「THE 津田塾生」。

大学7号館のオープンテラスも落ち着く場所です。

自然にあふれた、のどかな小平で学ぶ津田塾ライフ。津田塾大学が長年にわたって世間から信頼されてきたわけもここにあるのではないでしょうか。