Tsuda Tsuda C ~津田塾生のホ・ン・ネ~

TTC#8_小平の魅力がぎゅっ!青い宝石「小平ブルーベリー」

小平の魅力、発見シリーズ第3弾

私たちplum gardenはこれまで、足湯丸ポストなど小平キャンパス周辺の魅力を探し、お伝えしてきました。「小平って何もないよねえ」という津田塾生のぼやきを「小平ってこんな素敵なとこなんだ!」に変えたい—。そんな思いでこれまで紹介してきました。まだまだあります、津田塾生に知られざる小平の魅力。「小平市の魅力第3弾」は「小平ブルーベリー」をご紹介します!

ブルーベリー栽培の発祥の地、小平市

口の中でプチっと弾け、豊かな甘みと酸味が味わえるブルーベリー。津田塾大学小平キャンパスがある、ここ小平市は、「ブルーベリー栽培の発祥の地」として知られています。始まりは遡ること約50年前の、1968年。「大きな消費地に新鮮な生のブルーベリーを供給できる土地として最適な小平市にブルーベリーの木が植えられ、農産物としてのブルーベリー栽培が始まった」(小平市HPより)のだとか。小平とブルーベリーの関係はどうやら私たちが思っている以上に深いようです。
市内には、ブルーベリーの摘み取りができる農園があるほか、毎年8月ごろには「小平ブルーベリーまつり」と呼ばれるイベントが開催されます。そして子どもから大人、みんなに愛されるゆるキャラ「ぶるべー(注1)」まで……。
小平市内のスーパーや洋菓子屋さんを訪れた時、ブルーベリー商品が多いことに「あれっ?」と思った津田塾生もいるのではないでしょうか。まさに小平市はブルーベリーの街なのです。

(注1:小平市のゆるキャラ。誕生日は8月8日。「サンバDEぶるベー」というアップテンポなダンスソングがある。ぶるべーさんについてもっと知りたい方はこちら)


有識者に聞いた方が早いよねっということで、「ぶるベー」さんに質問してみた!

今回、私たちは小平ブルーベリーの魅力を調べるにあたってまず、小平市のゆるキャラ「ぶるベーさん」にお話をお聞きすることにしました。取材のお願いをしたところ、何と快く承諾してくださいました!ありがとうございます!


津田塾祭の時にゲストとして来てくださったぶるベーさん。ころっとした丸いフォルムがとても可愛いです。

Q1.ぶるべーさんは普段どのような活動をしてらっしゃるのですか?
A. 小平市のブルーベリーをPRするために市内の様々なイベントに参加してるべー。昨年度は計42回のイベントに参加したべー。 イベントが開催されていない時は、小平グリーンロードを散歩して、小平のいいところを探しているべー。

Q2.小平市はブルーベリー発祥の地だとお聞きしました。どうして小平市でブルーベリーが育てられるようになったのでしょうか?
A. 東京農工大学の岩垣教授が、アメリカから日本の気候に適したブルーベリーを導入して研究を行っていたんだべが、昭和43年に小平市に住んでいる教授の教え子の実家にブルーベリーの木が植えられたのが始まりだべー。

Q3.小平市では現在もブルーベリーの栽培が盛んにおこなわれているそうですが、ブルーベリーの摘み取りを体験することもできるのですか?
A. 市内には摘み取り体験ができる農家が8つ存在するベー。ブルーベリーは取れたてが一番美味しいべー。

Q4.おすすめのブルーベリーの食べ方を教えてください
A. 摘み取ったばかりのブルーベリーはもちろんおいしいべが、ブルーベリーを加工した和菓子、洋菓子、ワインなどもおススメだべー。ブルーベリー協議会認定商品は全部で46個もあるべー。

Q5.ぶるべーさんが思う、小平市の魅力はなんですか?
A. 「都会から一番近いプチ田舎」という市のキャッチフレーズがあるように、都会に近いのに緑が多くくつろぎの空間があって、ゆったりとしているのが小平市の魅力だべー。

Q6.ゆるキャラグランプリに出場するなど、多岐にわたって活動されているぶるべーさんですが、今後の目標などはありますか?
A. 小平産ブルーベリーがもっともっと色々な人に知ってもらえるように頑張っていきたいべー。

ぶるベーさんの小平市への熱い思いが垣間見えるインタビューとなりました。皆さん、ぶるべーさんのことをこれからも応援していきましょう!
 

新鮮なブルーベリーの摘み取りに行ってみた!

ぶるベーさんに摘み取りができるとの情報をもらった部員は新鮮なブルーベリーをゲットするため、早速、農園を訪れてみることに。今回は、「ベンズファーム」さんの農園にて摘み取りをさせて頂きました。


せっかくのブルーベリー狩り。服もリュックもブルーベリー色で臨みます。部員のやる気が伝わる1枚。

大小のケースを選び、摘み取りエリアの扉を開けたらいざ開始です。いつも室内で活動することが多いせいか、真夏の日差しがブルーベリーだけにベリベリきつい。立っているだけでも汗が出てきます。

プチプチっと摘み取るのが楽しくて、終始にやけが止まりません。

それでも、摘み取りに部員は感動。太陽の光をたっぷり浴びて育った色艶の良い大きめのものを探し、時を忘れどんどん摘んでいきます。「ここら辺はもう摘み取られちゃったかなぁ……。」としょんぼりしても、諦めるのはまだ早い。少しだけ枝をかき分けると、いました、いました、恥ずかしがり屋の隠れベリー!この子たちを発見した時の喜びが、とにもかくにもすごいのです。
 

30分後にはケースいっぱいのブルーベリーが。キラキラとした美しい紫色で宝石のようです。最初、暑い暑いとヒーヒー言っていた部員ですが、一同充実の表情。ブルーベリー狩りはこんなにも充実感を与えてくれるものなのか……。ちなみに、久々の野外活動で体力に自信のない筆者でしたが、結論からしていうともうめっちゃ楽しかったです。

さっそく食べてみよう!

こうして、私たちはたくさんのブルーベリーを摘み取ることができました。プラスチックの容器を手に乗せれば、ずしりと嬉しい重みが伝わってきます。きれいな紫色の粒は、とてもおいしそう。「ならば、早速食べてみよう!」私たちはブルーベリーを手にキッチンへ向かいました。

まずはしっかりと洗って、グラニュー糖をかけてパクリ。ブルーベリー本来の甘さが口の中に広がります。プチプチとした食感や、口の中に広がる果汁は、採れたてでしか味わえない感覚。なんだか新鮮です。


そのままだと他の食材と合わせにくいので、ブルーベリーソースにします。グツグツ煮詰めると、キッチンにブルーベリーの爽やかな香りがただよいはじめました。時間が経つにつれて、鮮やかなソースができあがっていきます。

ごろごろと大粒ぞろい。

鍋が真っ赤になっていきます。

ブルーベリーでランチができた!

できたてのソースをヨーグルトにかけて、いただきます!

ついにできあがったソースを、持ち寄った食材にかけて食べてみます。ヨーグルトは、さすがというべきか相性抜群。甘さ控えめのソースがよくあいます。普段食べるブルーベリーヨーグルトとは、また一味違ったおいしさです。

ラスクにたっぷり乗っけて頬張ります。

シンプルなラスクだって、クリームチーズとソースを上に乗せれば、ゴージャスな一品に大変身。一口頬張れば、口いっぱいにブルーベリーとチーズの香りがあふれます。ザクザクとしたラスクの食感もたまりません。


ブルーベリーソースをたっぷり使ったランチができました。

おもいきって、ラム肉の香草焼きにもかけてみます。一緒に口に入れると、ラム肉特有のクセをブルーベリーが打ち消してくれて、どんどん箸が進んでいきます。マッシュポテトと一緒に食べても、バターをたっぷり効かせたじゃがいもとブルーベリーの爽やかさが絶妙で、やみつきになるおいしさでした。


ブルーベリーといえば、ジャムの状態で食べることが多い果物。今回のように生で食べたり、ブルーベリーソースにして肉料理にかけたりするのは、初めての経験。今回、こうやって身近な食べ物を普段と違う食べ方で味わえて、ブルーベリーの新たなおいしさに出会えました。そして、都会のイメージが強い東京都内で、新鮮なブルーベリーを摘めることに、なんだか不思議な気持ちになるのでした。

 
 

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やっぱいいよね、小平市

ここにもぶるベーさんが!

今回摘み取りから調理、そして食べるところまで実際に行った部員たち。ブルーベリーを全身で楽しんだと言っても過言ではありません。買って、食べるのももちろん良いけれど、やっぱり自分で摘んで一手間かけたものは格段においしいということがしみじみと分かりました。その体験が東京にいながらできるなんて、小平市ってやっぱりなんだか素敵じゃありませんか?ショッピングや都内のカフェ巡りも良いけれど、たまには都会の喧騒を忘れて、友達と「ブルーベリー狩り」なんていうのもおすすめですよ。