キャンパスレポート
キャンパスレポート #40 - 2018年9・10月
夏期休暇が終わり、キャンパス内に学生の賑やかな声が戻ってまいりました。9月・10月のキャンパスレポートは、秋の訪れを感じるキャンパスの様子をお届けします。
台風の影響
今年の9月は例年よりも曇りや雨の日が続き、最終日の30日には台風24号の上陸で、首都圏では初めて電車の計画運休が実施されるなど、悪天候に見舞われた1カ月でした。
台風が通り過ぎた翌日には、小平キャンパスのあちらこちらに木々の枝や葉が大量に散乱し、異様な光景が広がっていました。
授業体験day@津田塾
10月8日、高校生の女子を対象にした「授業体験day@津田塾」がありました。1年生の第二外国語や英語の必修科目であるPronunciationの授業、4年生のセミナーに至るまで、様々な授業から、興味のある科目を選んで受けることができます。大学の授業を実際に体験できる貴重な機会。皆さん真剣に耳を傾けていました。
参加者アンケートでは「大学生と同じ授業を受けられたことで、大学への憧れが強まった。また勉強のモチベーションが上がった」「高校の授業で学んだことが大学の授業でも活かされることを実感した」などの感想が寄せられました。
津田塾大学を志願するきっかけになってくれると良いですね。
シンポジウムin千駄ヶ谷キャンパス
10月19日千駄ヶ谷キャンパスで、津田塾大学、電気通信大学、NTT先端技術総合研究所主催のシンポジウム「多様性が拓くコミュニケーション社会」が開催されました。
津田塾大学は、科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に取り組んでおり、その連携研究プロジェクトに取り組んでいる情報科学科の稲葉利江子先生とNTTコミュニケーション科学基礎研究所の山下直美さんから「訪日外国人対応のための多言語コミュニケーション支援」について、研究報告の講演がありました。
稲葉先生は、訪日外国人の増加により、多くの商業施設で対面型の多言語コミュニケーションに課題があることを指摘。その中でも日本を訪れる観光客の中に美容院に行く人が一定数いることに着目し、美容師と顧客間の会話を支えるコミュニケーションツールを開発しました。国によってヘアスタイルの名称の認識に大きな差があるということで、講演中、参加者に質問を投げかける場面もありました。
山下さんは、使用言語も言語能力もバラバラな人たちの対面ディスカッションにおいて、翻訳ツールを使うことで、議論はどのように変わるのか、というテーマでお話されました。驚いたことに、翻訳ツールを使うと「自分の意見が言えた」という満足度は向上したものの、翻訳ツールが搭載されたタブレットに釘付けになってしまい、議論の質が向上するわけではない、という結果が出ました。
講演後には、参加者から多くの質問が出ていました。
招待講演は、京都大学教授の石田亨先生とNPOパンゲア理事長の森由美子さんが「子どもたちが繋ぐ異文化コラボレーション」について、講演されました。研究者と現場に立つ人、異なる2つの立場から多言語コミュニケーションを考えることができる有意義な講演会でした。
第59回津田塾祭
今年の津田塾祭は、例年より1カ月早い10月19日から21日の3日間に渡る開催でした。テーマは「Sparkle~輝き~」。それにふさわしく、努力と工夫を凝らした、きらきらと輝きに満ちた展示や発表ばかりでした。
少林寺拳法部の堂々した演武に圧倒されます。
各団体オリジナルのアイテムを販売していました。
ファッションショーではモデルさんの笑顔に見ているこちらも楽しい気分に。
毎年恒例のジャズカフェでは蓄音機での演奏も。スピーカーとは違う臨場感のある音にうっとりしました。
私たちplum gardenも休憩スペースをつくり、写真の展示やパンフレットの配布をしました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
次回のキャンパスレポートもお楽しみに!