わたしと津田塾大学

わたしと津田塾 #17 - 「今しかできない経験を」

鈴木 翔太さん

総務課ではどのような仕事をされていますか。

 私は主に教職員の給与計算を担当しています。総務課は教職員の人事、共済や労務管理、文書、規程等の管理をする仕事から、理事会の事務、学長秘書、郵便物の収受等、幅広い業務を行っています。入学式、卒業式の実施やさくらんぼ保育所、カフェ・ルポの管理も総務課の担当です。学生の見えないところで頑張ってる部署ですね。「総務課が何をしてるのかわからない」という声を耳にしますが、むしろそう言っていただけるほうが、それだけ業務が円滑に進行しているという証拠なので、ある意味嬉しいです。教職員、学生と見えないところでのつながりを感じられることがやりがいですし、どこの企業にも総務の仕事は必ずあるので、「組織になくてはならない」仕事を、責任を持ってできるのが総務の魅力です。

大学職員になられたきっかけは何ですか。

 以前は商社に勤めていてタイに赴任していましたが、そこでの私の上司がタイ人の女性ですごく刺激を受けました。タイは日本よりも男女平等な風潮があり、キャリア志向の女性が多く、そういった環境で働いていて、日本に帰ってからは女性のキャリア形成に関われたらと思い、高等教育に関わりたいという思いが強くなっていきました。女子大の方が共学よりも女子教育を最前線で感じることができるし、よりキャリア志向の女性が多いと感じていた津田塾大学の職員として働くことになりました。

タイでの経験を教えてください。

 タイの首都、バンコクに2014年から1年ほど赴任していました。ちょうどその時期は、デモが盛んな時期だったのですが、国民みんなが抗議もするけれど、デモに使うシャツをバザーで売っていたり、みんなが参加するものっていう、どこかお祭りのような雰囲気でした。それまで僕は海外には行ったことがなかったし、特に英語が得意というわけでもなかったのですが、タイの人は親日で陽気なので、こちらが積極的に交流しようとするとそれに応えてくれるあたたかさがありました。流暢に英語や現地語を話すことよりも、きちんと挨拶をする、明るく接することが、海外で生活する上でも大切なんだなと感じた体験です。思い切りを持ってこちらから輪に入っていく、相手の文化に染まる勢いも大切です。バンコクは超高層ビルがあっという間に建つような大都会だし、時差もあまりなく、物価も安いので住みやすいところでした。一方で田舎は野良犬がウロウロしている、貧しいところなので、同じ国でも経済格差を感じました。また、文化や、国民性の違いを特に感じたのは”ASAP”の受け取り方です。日本では至急と言われたら遅くても24時間以内にはレスポンスをするのに、タイだと1週間後、インドでは2~3週間後なんてことがありました。だから日本に帰ってきて、日本の時間感覚に適応するのには少し苦労しましたね。いつの間にか自分もタイに染まってた、と驚きました。

試合中の鈴木さん

津田塾で働いてみて、何か感じたことはありますか。

 転職する前に津田塾大学のホームページを見たところ、勉強熱心で目標が高いという印象を受けましたが、働き始めてもそのイメージは変わりません。イメージ通り、むしろイメージよりも上で悪い印象がないです。遊ぶ時は遊んで、勉強する時はする、というメリハリがついていて、何事にも一生懸命な姿勢は僕も見習いたいです。また教員の方々とお話しをすると、今まで自分が常識だと思っていたことが違ったり、以前の職場では当たり前だったことがここではそうじゃなかったり、と自分の考え方、視野が広がりました。津田塾生は充実していて忙しい、いろんなことをしたいゆえに時間がない、両立が難しいという声もたまに聞きますが、僕も社会人のアメリカンフットボールチームに所属していて、週に3回練習しています。仕事との両立は大変ですが、目標を定めて時間管理をすれば、時間の少ない中でも趣味を楽しむことができています。それは将来、家庭を持って子供が生まれても、仕事終わりに子供の送迎をする、休日はパートナーに代わって子供の面倒を見るなど、一人でこなすには体力的、時間的に不可能なことを、お互いにフォローアップし合える関係を築くことにつながると思っています。

今後の目標を教えてください。

 まだ津田塾大学に来て2年しか経っていないので、これからどんどん大学に貢献していきたいですね。僕が大学生の頃は、アメフト中心の生活を送っていたので、友達はたくさんいて学生生活も充実していましたが、留学など、学生のうちにしかできなかった経験ができませんでした。だから津田塾の皆さんには、大学生という、時間のあるうちにしかできないことを、何でもいいのでたくさん経験してほしいです。その経験は後々、自分のためになるはずです。






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