津田塾探訪

津田塾探訪 #14 - シュールさがクセになる!?生協Twitterの真相に迫る!

ノリノリで生協に潜入するつだぬき。その顔はどこかで見たことがあるような......。

大SNS時代ともいわれる昨今、津田塾生たちの間でひそかに話題となっているTwitterアカウントがあると聞いたplum garden編集部。その正体はプロ顔負けのイラスト、時代を感じさせるアニメネタ、思わずあるあるといってしまうような世間話で注目を集めている『津田塾大 生協』Twitter(tsudacoop)だったのです……。今回は、そんな遊び心たっぷりの生協Twitterを運営されている「中の人」に、聞き込み取材を行ってきました!

 

津田塾大学小平キャンパスには、津田塾大学生活協同組合(以下「生協」)が営む売店があります。そこではお弁当やお菓子などの商品や、文房具や書籍などの様々な日用品を販売しています。さらにはPCを注文したり、旅行や自動車学校の申し込みまでできてしまいます。生協は、コンビニや飲食店がそれほど近くにはない津田塾生にとって欠かせない存在なのです。

取材では生協Twitterの「中の人」おふたりにお話を伺いました。
生協Twitterを見たことがない、知らないという方はまずはこちらをご覧ください。



 各世代のアニメの名言を取り入れた老若男女にウケるツイート。 plum garden Twitter班も見習っていきたいものです…。また他のツィートでは…。

 
中華まんの宣伝にしてこのファンキーさ、脱帽…です。


 

「中の人」へのインタビュー


それでは日々シュールなTwitterをつぶやき続けている「中の人」へ色々とうかがってみましょう。


ーまずは気になったツイートについてお話を伺ってもよろしいでしょうか。

「そんな大したものではないんですが(笑)......お願いします。」


ーこれらのツイートはどういった経緯で呟かれたのですか?

「ひとつめのツイートは、『検索ちゃん』っていうテレビ番組で出てきた、『結婚してからがっかりしたことランキング』があまりにも我が家とリンクしていたので、思わず呟いてしまいました。ふたつめのツイートも、パートさんがぼやいていたことをそのままツイートしたという感じです。ジェネレーションギャップって怖いですね(笑)」


ー私も「とっくりセーター」は使わないですね……。 こうしたユーモアたっぷりのツイートにしようと思われた理由はなんですか?

「2015年ぐらいからアカウント自体はあったんですが、ほぼ機能していない状態だったんです。それを、人事異動などの関係で私たちが担当するようになって、やり方を変えてみた、という感じです。それまでは、職員の人に頼まれた内容をアップするだけでしたが、今は自分たちの好きなタイミングで好きなことを呟くようにしています。人数が少ない中で『とにかくツイートしなくては!』と、躍起になった結果、身内のネタが多くなってしまった感は否めませんね(笑)」 


ーツイートをされる際に注意されていることはありますか?

「よその大学生協の方からのアドバイスで、ツイートには必ず写真を載せるように言われたので、そこは意識してますね。あと、自分の中でのルールとして、必ずTwitterの制限文字数140文字を全部使うようにしています。ただひたすらに文字で埋めて、足りなかったらネタで補うっていう。でも基本的には何も考えず、日常の中で起きたことを呟いて無理やり宣伝にこじつけています(笑)」



生協騒然!?つだぬき来店事件


ーたぬき……?どこかで耳にしたことがあるようなワードです。どういうなりゆきでこのツイートを呟かれたのか教えてください。

 
「専務がplum gardenの記事を見て、『つだぬきがいるんだって』と言っていたので、生協内で話題になったんです。パートさんたちも、『狸饅頭みたいにタヌキを使った新しい商品とか考えられないかな』ってつだぬきの話題が思いのほか内輪で盛り上がりまして。だから、なりゆきで見積書の裏にタヌキを書いてツイートをした、というわけです。」


ー実際に郷路先生*そっくりに化けた「つだぬき」さんが来店された時の様子はどうでしたか?
(*郷路先生…津田塾大学英文学科准教授。plum gardenの顧問も務めている、写真とネコが大好きな言語学者。)

「一同騒然って感じでしたね。頭に葉っぱ載せてるし、支払いはどんぐりだし。タヌキってことに気づいてないパートさんが『頭に葉っぱついてますよ』って掃ってあげようとしてたので、『あれはタヌキが郷路先生に化けてるんだよ』って教えてあげました(笑)レジに並んでる学生さんも笑いをこらえてましたよ。」



来店の様子をリアルタイムでスケッチしたものや某有名ジブリ作品のパロディまで……。 「中の人」の守備範囲、広すぎです!


ーその後も生協Twitterには例のつだぬきさんが度々登場しています。 


「せっかく来店してくださったので、ありがたく使わせてもらっています。稲荷ずしの宣伝には大活躍してもらいました。よく描くようになったので最初の頃よりはうまくなっていると思うんですが……どうでしょう?」


生協Twitterの「中の人」の画力は生協内の様々なところで見ることができます。


タヌキやキツネと仲良くご飯を食べる化け郷路先生の手には、 先生が最近はまっているというカレーが……!!

他の女子大の生協で働いている方に「今の女子大はおそ松さん」とアドバイスを受け、 はじめたおそ松さんPOP。津田塾生なら一度は見たことがあるはず!

『赤いキツネvsみどりのタヌキ』 津田にキツネもいたりするのでしょうか……。

「Twitterに限らず、津田塾の生協に来た最初の頃は、してはいけないことは何かばかり考えていたんですが、津田塾という大学自体がとても自由だな、ということに気がついて。伝統ある由緒正しい大学ですけれど、大学生協はそれとはまた別で、気ままな雰囲気でもいいんじゃないかと思っています。そこから吹っ切れて、いろいろな角度から挑戦しています。」


ーツイートをしたことによって反響が大きかった商品はありますか?

「フジテレビのお仕事体験ができるプログラムは、Twitterで呟いた後、即完売でしたね。プレイガイド系の申し込みは、『Twitterを見て知りました』と言ってくれる学生が多いのでとっても嬉しいです。津田塾での利用が多いと、実は、後々もらえる枠が多くなったり、学生生活に支障が出ないよう日程を考慮してもらいやすくなったりするプログラムが多いので、学生の皆さんにはどんどん利用していただきたいです。」


ー最後に津田塾生に向けてメッセージをお願いします。

「津田塾は勉強が大変だったり、試験が難しかったりするので、疲れた時に生協に来てほっと一息入れてもらえたらいいですね。私たちも皆さんの親世代なのでついつい古いネタに走りがちですが(笑)、Twitterを開いた時にくすっと笑って楽しんでもらえたら嬉しいです。」


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ツイートの内容のファンキーさとテンションの高低の激しさから、いったいどんな人がツイートしているのだろうとびくびくしていましたが、独特の呟きの裏には学生たちへの親心のような想いが隠れていたのでした。みなさんもこれを機に生協Twitter(tsudacoop)をフォローしてみてはいかがでしょう?