キャンパスレポート
キャンパスレポート #30 - 2017年4月
2017年4月、総合政策学部の開設やクォーター制移行に伴い、新体制で始動したTsuda University。私たち学生も気持ちを新たに、勉学に励むことができそうです。そこで、今月のキャンパスレポートは、学内外での自律的な学びを深めることができる各種講座やイベントに焦点を当てて、4月を振り返っていきます。
春がやって来た
春休みが終わり、キャンパスが学生の活気で賑やかになる4月。満開の桜が、新入生を華やかに迎えました。
希望を胸に-小平キャンパス、千駄ヶ谷キャンパス入学式
4月4日、小平キャンパスと千駄ヶ谷キャンパスで入学式が行われました。千駄ヶ谷キャンパスでは総合政策学部第1期生を迎えての初めての入学式です。2017年度は、学芸学部675名、総合政策学部162名、大学院23名を新たに迎え入れることができました。新入生たちは、新たな学びの場への希望を抱きつつも、少し緊張した面持ちで入学式に臨んでいました。
千駄ヶ谷キャンパスでは入学式に合わせてカフェテリアもオープン。小平キャンパスの学生、教職員も利用できますので、千駄ヶ谷キャンパスに来た際にはぜひご利用ください。
津田塾、動く。
津田塾大学では、2017年度から学年暦が改定され、クォーター制(4ターム制)を導入します。必修科目がない第2タームと夏期休暇を合わせた3カ月をギャップタームと称し、この期間を長期学外学修活動に充てることが可能となりました。
ギャップタームは多くの欧米諸国の大学の夏期休暇期間と一致しています。そのため、現地のサマースクールや語学研修へ参加しやすくなり、これまで以上に視野を広げることができそうです。
今年から、学生の学外学修を支援する体制を確立することを目的に、学外学修センターが設立されました。学生たちが積極的に学びの場を広げ、自律的に学ぶ姿勢は、これまで以上に大切にされ、支援されていきます。
キャリア支援科目「ITマネジメント論」
津田塾大学では、学生の就職を支援したり、社会人として必要な幅広い知識を養成したりするために、今年度から新たに5科目のキャリア支援科目を第2タームで開講していきます。
履修登録をしていなくても1コマから受講できる講座もありますので、自分の興味・関心に基づいて自由な選択をすることができます。将来の進路を考えるために、積極的に受講することをおすすめします。
今回は、キャリア支援科目の1つ、「ITマネジメント論」(ITパスポート試験対策講座)をご紹介いたします。
この講座では、ITを利活用する人が備えておくべきITに関する基本的な知識の習得を目指しています。
なぜ、ITの基礎知識を持ち合わせておく必要があるのでしょうか。
それは、近年、グローバル化、ITの高度化がますます加速し、英語力とIT利活用力を持つ幅広い知識を有する人材が、社会で求められているからです。
所属する学科が開設する授業科目の勉強と並行して、専門外の分野に取り組み、結果を出すことは容易ではありません。そこで本学では、必修科目がない第2タームにITパスポート試験合格を目指す集中講義形式の講座を開講し、視野を広げようと勉学に励む学生をしっかりとサポートしています。
夏期語学研修プログラム参加者体験談
英国のヨーク大・学カナダのマギル・大学アメリカのインディアナ大学パーデュー大学 インディアナポリス校といった有名校で、集中的に語学を学ぶことができる本学主催の夏期語学研修。
昨年度の研修に参加した学生のプレゼンテーションにより、夏期語学研修の魅力が紹介されました。海外で勉強してみたい、語学力を高めたいという津田塾生の前向きな姿勢が感じられました。
plum gardenでは、夏期語学研修プログラムのひとつ、ヨークプログラムに参加した学生の体験記を掲載しています。合わせてご覧ください。
TTC-#5 イギリス滞在記<http://pg.tsuda.ac.jp/ttc/Staying_at_Britain.html>
津田塾大学学内公務員講座
女性の労働環境が最も整備されている公務員になる道は公務員試験に合格することで、公務員試験合格のためには、一定の科目を効率的に勉強する必要があり、早く試験対策をすることが重要です。本学では1年生から公務員試験対策講座を受講することができるので、早い段階から試験合格に向けて計画的に勉強に取り組むことができます。
4月21日、本学の公務員試験対策講座を長年担当されている小島厚先生を講師にお招きし、公務員の職種と仕事内容・試験の制度・最新の動向・攻略法についてお話ししていただきました。
公務員試験対策講座は本学の学生のみを対象としています。
試験合格という同じ目標を持つ学生が学年や学科の枠を越えて集うことで、仲間意識や競争意識が生まれ、互いに切磋琢磨し合えることができます。自分の学習方法を確立したい、独学では時間を確保したり、学習意欲を継続させたりするのが難しいなど、少しでも焦りや不安を感じている学生は、ぜひ活用してみてくださいね。
インクルーシブ教育支援研修
障害のある・なしにかかわらず誰にとってもインクルーシブな社会を実現するために、私たちには何ができるでしょうか。本学では、2015年度より「インクルーシブ教育支援室 (IES)」を開設し、障害のある学生の支援とその担い手となる学生ボランティアの育成に取り組んでいます。
4月20日、インクルーシブ教育支援研修のガイダンスが開催されました。
IESディレクターの柴田先生から、津田塾大学でのインクルーシブ教育支援の歴史・インクルーシブな支援が必要な理由・学生ボランティアに求められる心構えなどをお話ししていただきました。
IESが求めている学生像
「インクルーシブ(包摂)は、よく考えると、インテグレーション(統合)とは違います。その違いに気づく、その差を見逃さないセンスを身につけてほしいです。津田塾の学生は真面目で静かと言われますが、熱いものを内面に持っていて、『違いに気づくセンス』の良さもあると思います。ぜひ研修を通じて、その熱さとセンスを、磨き上げてほしいと思います。」
IESが開催する今後のイベント
第2タームに予定している研修事業に加え、第3タームからは、インクルージョンや福祉・障害に関して、先進的なリーダーや著名人をお招きした講演会が予定されています。
また、勉強してみたいけどきっかけがなかった人向けのイベントも企画されるとのこと。
興味のある学生は、ぜひIESに足を運んでみてはいかがでしょうか。
もう一歩前へ
学内外での自律的な学びを深めることができるこれらの講座やイベントを通じて、視野を広げたりすることで、大学でのその後の過ごし方や将来のキャリア形成に大いに役立つことが期待されます。1ヶ月程度の長期インターンシップで企業やキャリアについて学ぶのも良し、海外サマースクールへ参加し語学力を高めるのも良し、資格取得、検定試験に向けて勉学に励むのも良し。新年度開始に伴い、津田塾生が今一度、自分の関心に合致した学び方を見つめ直すことができました。この機会を生かして、新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
次回のキャンパスレポートもお楽しみに。