わたしと津田塾大学
わたしと津田塾 #1 - 「よき願いが100年分以上積まれた大学」
三砂ちづる先生 (学芸学部 国際関係学科)
津田塾大学ではどのようなことを教えていますか。
多文化・国際協力コースのゼミやラウンド・テーブルを担当しているほか、1年ゼミ、国際保健、国際福祉、健康教育などの講義を担当しています。
先生と津田塾大学の出会いについて教えてください。
20代半ば頃、今も親しくしている津田塾大学出身の友人に出会った事です。大学を出たばかりなのに、驚くほど聡明で静かで、国際感覚にすぐれている人でした。彼女はそのあとアフリカで働き、イギリスで学位を取り、研究者になりました。津田塾、と聞くとまず彼女のたたずまいがうかびます。どんなにすてきな大学なのか、と彼女の姿を見て想像していたのです。それから20年後、自分自身が教員になるなんて、想像もできませんでしたね。
津田塾大学の第一印象はどのようなものでしたか。
なんと気持ちのよいキャンパスなんでしょう、ということでした。赴任する前の年、紅葉の頃初めて訪れたのですが、身を置くだけで清々しいような美しい場所だ、と感じました。
先生にとって、津田塾大学はどのような大学ですか。
女性により幸せに生きてほしい、というよき願いが100年分以上積まれると、こんな学校になるんだなあ、というような大学。入ってきたときは普通の女子学生なのに、4年間いる間に、瞳の静かな、口調の落ち着いた、たたずまいの美しい人になる。そんなふうに人の育つ力のある大学。
津田塾大学にはどのような学生、教員、職員が多いと思いますか。
日々成長してゆく向上心のある学生。
津田塾大学を愛する教職員。
津田塾大学に来て一番驚いたことは何ですか。
授業時間中、外でウロウロしている人がいないことです。初めて津田に赴任した時、学生の姿が見えないので「今日は大学は休みなのか」と思いました。休み時間になると学生たちが三々五々校舎の外に姿を現します。学生たちに、「空きコマもあるでしょうにどこにいるの?」と聞くと、「図書館か食堂で宿題をしています」と返事した事に、またたいそう、驚きました。
先生しか知らない津田塾大学のヒミツがあれば教えてください。
あればよいのですが、ないですね。わたしの研究室は畳敷きです。着物を着て、畳の部屋の研究室ってどれだけ変人なのか、とおもわれていますが、みんな知っているのでヒミツでもなんでもない・・・。
将来の夢を教えてください。
一日でも長く、書き続ける事。 自分の身体への理解を日々深める事。