Tsuda Tsuda C ~津田塾生のホ・ン・ネ~

総合政策学部ってどんな学部?!

はじめに

みなさん、津田塾大学のキャンパスは小平だけだと思っていませんか?
しかし、実は千駄ヶ谷にもあるんです!!千駄ヶ谷キャンパスには総合政策学部が設置されています。

JR千駄ケ谷駅の目の前、信号を渡って徒歩約10秒の好立地に千駄ヶ谷キャンパスはあります。すぐ隣には東京体育館が、そこから徒歩約3分ほどの場所には東京五輪が開催された国立競技場があります。千駄ヶ谷は新宿御苑や渋谷、原宿へのアクセスも良いことから、最近は国内外からの観光客が多い印象です。しかし、都心のオフィスビル群から少し距離があり、近くに住宅地も広がっていることから、都会にあるキャンパスとしては静かで、自然豊かな場所にあることが執筆者のお気に入りのポイントです!!

千駄ヶ谷キャンパス正門前

大学敷地内から見える東京体育館

総合政策学部での学び紹介

本日はそんな千駄ヶ谷キャンパスで4年間学ぶ総合政策学部について簡単にまとめてみました。

この記事をとおして「総合政策学部って、どんな勉強をするの?」というみなさんの疑問を解消できれば嬉しいです!
総合政策学部では、現代社会における課題を発見し、それに対する自分なりの解決策を考え、発表するという機会が多くあります。総合政策学部のカリキュラムを以下に簡単に紹介します。

1・2年生は、基礎科目として「英語」「ソーシャル・サイエンス」「データ・サイエンス」を履修します。これら3つの基礎科目をとおして、課題解決のために必須なスキルとも言えるコミュニケーション能力やリーダーシップ、データ分析力、加えて現代社会の仕組みを理解するための教養知識を身につけます。
その後、3年生はより専門性の高いコースとして「公共政策」「経済政策」「社会情報」「人間社会」の4つの課題領域から1つを選択します。このように段階を踏んで実践的な課題解決の力を身につけていくのです。

4つの課題領域

公共政策(パブリック・ポリシー)
パブリック・ポリシーとは公共政策のことです。公共とは、政治家や公務員の活動だけでなく、市民としての政治参加、企業による新たなルール提案なども含んだ広い意味のものです。関連する授業は、「公共政策論」、「政治参加」、「グローバリゼーション論」などがあります。これらの授業では、政治学の論理を学んだりデータ分析を用いて政策を客観的に分析・評価します。


社会情報(ソーシャル・アーキテクチャ)
ソーシャル・アーキテクチャでは、情報学的な視点から、人びとの活動を「データ」として収集し、そのデータを適切に分析して導き出される「情報」を整理することで、課題に対する合理的な解決策を考えます。関連する科目は、「情報通信技術と社会」、「情報セキュリティ論」、「スマートコミュニティ論」、「データ政策科学」などです。AIやIoT*1などの分野についても授業で学習します。

*1
 IoT(Internet Of Things)モノのインターネットとは、あらゆる「モノ」がインターネットとつながるという意味です。例えば、外出時に家の外から遠隔操作でエアコンのスイッチを入れることを可能にします。

経済政策(エコノミック・ポリシー)
エコノミック・ポリシーでは、人びとの生産活動や消費活動における課題に対し、資源や富の創造(Wealth Creatation)及びその最適な分配や活用を考えることで解決を図ります。関連する科目は、「企業の社会的責任」、「雇用経済論」、「世界の開発と貧困問題」、「多国籍企業論」などです。データ・サイエンス関連の授業で学習した分析手法を用いてデータに基づく経済分析等を行います。


人間社会(ヒューマン・ディベロップメント)
ヒューマン・ディベロップメントの領域ではグローバリゼーションの時代にふさわしい人権感覚を備え、柔軟で多様な観点から課題解決の方法を見いだせる個人の能力を育てます。貧困やジェンダーに基づく格差、異文化間の偏見など、個人の能力の発展を妨げる要因をいかにして取り除き、個人の能力を活かしやすい仕組みをどう作るのか、という課題に対して、社会科学の知識とデータ分析の観点から、実態を客観的に評価し、さらに個々の具体的な課題に実践的に取り組んでいくことで現実的な解決策を探求します。


梅五輪の活動紹介

梅五輪とは……?

東京オリンピック・パラリンピックを契機に発足し、総合政策学部の生徒約200名が所属しているサークルです。地方・地元と連携して、日本文化の世界への発信やインクルージョン社会の創成を目指すことを目標としています。
部員それぞれがワーキンググループに分かれて活動しており、グループ数はなんと10にのぼります。今回はその中から1つ取り上げます!

オペラWG(ワーキング・グループ)です!
みなさんは東京・上野でオペラを観ることができるのをご存知ですか?
オペラWGは、主に若者をターゲットに、オペラ文化の発展及び観客増加を目指して、SNS等でオペラ関連の情報発信を行っています。公益財団法人東京二期会さんと連携して活動しており、各オペラの公演日程に合わせて出演者へのインタビュー動画や作品の見どころなどをYouTubeやInstagram等で発信しています!!

学部の情報を知ることができる媒体

さて、この記事を読んでいただいたみなさんにおすすめしたい、総合政策学部関連の主な情報発信サイトを3つ厳選して紹介します。
もっと総合政策学部や学生の活動等について詳しく知りたいという方はぜひご活用ください!

うめりある|津田塾大学勝手に広報 - YouTube
津田塾大学の学生が女子大のリアルな姿を発信するYouTubeチャンネルです!動画は毎週日曜日に更新されるので要チェックです!

梅五輪
津田塾大学梅五輪プロジェクトのまとめサイトです。先ほど紹介したオペラWGに加え、日本茶文化発信WGや飯田WGなどなど、さまざまなプロジェクトが紹介されています!また、YouTubeなどでも情報発信しています。

津田塾大学 総合政策学部
津田塾大学公式Webサイトです。総合政策学部のみならず学芸学部の説明も掲載されているのでぜひ参考にしてください!


とある総合政策学部生の時間割紹介!

時間割表は、赤マスが必修、白マスが選択科目です。

1年生編
土曜日・日曜日は課題やアルバイトをしています。1年生のうちは必修の授業の課題でプレゼンテーションをする機会が多くあるので、プレゼンで用いるスライドや原稿作りに時間を取られてしまうかもしれません!が、これらの能力はその後も活かせるものなので頑張って取り組みましょう!!



2年生編
2年生になると1年生の頃に比べ選択できる科目数が増えます。この時間割のように授業がない日があり少し余裕がある場合、学外学修(課外活動)にエントリーしてみるのもおすすめです!1年生の春休みから2年生の第1タームの頃に応募をし、第1タームから第2タームにかけて事前学習に取り組み、プログラムに参加という流れが多いです!

1年生の時間割

2年生の時間割

クォーター制(4ターム制)について

津田塾大学では、2017年度にクォーター制(4ターム制) が導入されました。そのため、セメスター制(いわゆる前期と後期からなる2学期制)よりも1ターム(1学期)の期間が短く、集中的に学習します。例えば、先ほど紹介した1年生の時間割をみると、月曜日の3、4限は「社会実践の諸相」という科目が連続で入っていることにお気づきですか?このように、1週間に2コマずつ学習を進めることで、1タームの期間を短くすることを可能にしています。

津田塾大学の大まかな年間スケジュール

学生アンケート

最後に、総合政策学部の学生3人から聞いた、おすすめの授業を紹介します!なお、授業内容や担当教員は現在と異なる場合があります。
気になる方は最新のシラバスを確認するようにしましょう!

学生A
「現代経営論」・「マーケティング戦略」
ただ単に知識を学ぶだけではなく、実際の社会の事例をふまえながら経済や経営について知ることができるので、授業の内容をより身近なものとしてとらえることができ興味深かったです!

学生B
「日本政治史」
この授業は日本史の特に近代政治に焦点を当てたものです。明治時代から現在までの政治の歴史を学ぶとともに、歴史上の偉人、例えば吉田茂を、政治手腕・社会的影響・私生活の側面などから考察します。 授業内で提示される映像資料が多種多様で面白く、先生の解説と合わせることでより理解が深まります!

学生C
「社会実践の諸相」
この授業は社会的・政治的・公共的な課題にはどのようなものがあるのかを、さまざまな外部講師の方々の講義を聞くことで明らかに​​します。外部講師の方々がご自身のキャリア経験や学習アドバイスをシェアしてくださるので興味深く参考になります!

「映像コミュニケーションデザイン」
この授業では、コロナの前と後の社会を比較しそれを映像作品としてまとめ、映像作品に対する多角的な読み取り方を身につけます。映像作品の制作を通して企画、取材、撮影、編集のやり方を身につけられるので学びが多かったです!


終わりに

以上、学生目線から津田塾大学総合政策学部の紹介をしてまいりましたが、いかがだったでしょうか?総合政策学部の学生はSNS等でさまざまな情報発信を行っていますので、これを機に私たちの活動について知り、興味をもっていただけたら幸いです!!