わたしと津田塾大学

わたしと津田塾 #9 - 「自分の学びを実現できる大学」

黒澤果奈さん (学芸学部 国際関係学科 3年)

津田塾との出会いを教えてください。

幼い頃から、外国の文化や英語が好きだったので、大学では国際関係について学びたいと考えていました。また、幼稚園から中学校までずっと女子校で育ってきて、高校も女子の割合が多い学校だったので、できれば女子大に行きたいと思っていました。そんな中、たまたま高校の資料室で津田塾のパンフレットを見てピンときました。先生に相談しに行ったら「あなたにぴったりじゃない!」と言われて、乗り気になりましたね(笑)。いま考えると、当時から、縛られるのが嫌いで、自分の意見をはっきり言うし、先生やクラスメイトから、男子と同じ扱いをされたりするいわゆるおてんばな性格だったので、津田塾ならのびのびと自分の個性を伸ばせるのではないかと、先生方もわかってくれていたんだと思います。
 

大学で学んでいることはなんですか。

私は社会福祉に関心があり、3、4年で専門的に学んでいきたいと考えています。実は入学直後は、アフリカの子どもの貧困の支援について勉強しようと考えていたのですが、サークル活動を通して障がい者の方々と関わったことや、学童保育所などでのアルバイトの経験から、目の前の子どもたちに対して関心が移りました。国際関係学科の学生は、海外へのフィールドワークや、他国の地域研究を行う学生が多く、その中で社会福祉に興味があると言うと、周りの人に驚かれます。でも津田塾大学は、私のように社会福祉に興味を持っても、自分の意思の強さがあればしっかり学びを実現することが出来る大学です。国際関係学を学んだ私だからこそ出来る考え方や感じ方があると思うので、独自の視点から、社会福祉に対する学びに繋げていきたいと考えています。
 

夏合宿でチーフを務めた際にメンバーからもらった色紙と、スタッフ名札。

黒澤さんが学生代表を務める、「国分寺子どもクラブ」について教えてください。

国分寺子どもクラブは、障がい児の余暇活動の保証を目的に設立された、ボランティアサークルです。障がいを持った子ども達と遊ぶことが、主な活動内容ですね。水族館にお出かけしたり、パンケーキを作ったりしています。私は、サークルの雰囲気が良かったのと、子どもが好きだという理由で入ることを決めました。でも考えていた以上に学びが多いんです。例えば障がいを持っている子どもは、すごく自分の感情に素直です。隠すということをしない。私が与えた愛情を、ストレートに受けて、返してくれます。もちろん負の感情も素直に出すので、接し方に悩むこともありますが、それでも、子どもたちのパワーに触れると、本当に元気になるんです!こんなにエネルギーに満ちている人たちは他にいないと思うので、とにかくぜひ会って、そのエネルギーを感じてみて欲しいです。
また、国分寺子どもクラブは、子どもたちの保護者から正式に依頼を受けて成り立っているものなので、子どもたちの安全を守るための危機管理体制の徹底や、保護者への連絡、学生同士の連携などをしっかりとしなければなりません。子どもたちと遊ぶのは一番大きな役割なのですが、「締めるところはしっかり締めて、楽しむときは思いっきり楽しむ」、こういったメリハリをつけていくことの大切さも学びました。保護者の方々の子どもたちを思う気持ちや、温かさに触れるときには、背筋がしゃんとします。

 
 

将来はどんな人になりたいかを教えてください。

正直、まだはっきりとした将来像はありません。とにかく今は、国分寺こどもクラブの学生代表として、やらなくてはならないことをしっかりやっていきたいと思っています。でも今、目の前にあること一つ一つに全力を注いで、一生懸命にやっていけば必ずどこかには繋がると信じています。
いろんな分野を寄り道するからこそ出せる答えがあると思います。だから、学科や分野にとらわれないで、学生時代は自分が心から楽しいと思えることに全力で取り組み、その最終地点に立つ自分が、将来なりたい自分ですね。