つだラボ
つだラボ #7 - インフォグラフィックをつくってみた
企画のはじまり
plum gardenの記事は、「企画書」から始まります。
編集部員が、「こんな記事を書きたい!」ということを思いついたら、それを企画書にまとめて編集会議に提出するのです。会議で企画が承認されたら取材・制作作業が始まり、数ヶ月かけてWeb上に公開する記事になります。
今年の五月、新入部員を加えた編集部がスタートした時のことです。提出された企画書の中に、顧問の郷路先生が書いたものが入っていました。その企画書タイトルは、「インフォグラフィックをつくろう」でした。
このタイトルを初めて聞いた私達の頭に浮かんだのは、「?」でした。そもそも、インフォグラフィックって何でしょう。Wikipediaには、以下のように記されています。
「インフォグラフィック(英語: infographics)は、情報、データ、知識を視覚的に表現したものである。インフォグラフィックは情報を素早く簡単に表現したい場面で用いられ、標識、地図、報道、技術文書、教育などの形で使われている。」(Wikipedia 「インフォグラフィック」)
Googleで画像検索をした結果は、こんな感じです。ブログやFacebook、Twitterなどで見たことがあるようなものも混じっています。
郷路先生の企画アイデアは、「大学生の役に立つインフォグラフィックをつくろう」というものでした。スマホの画面に合わせたサイズで情報をまとめた画像があったら、スマホに保存していつでも見ることができて役に立つのではないか?色んな大学生に使ってもらえるようなインフォグラフィックを、わたしたちでつくることができたら楽しいのでは?
このアイデアに、私達編集部員が乗っかって、今回のつだラボ企画が走りだしたのです。
ネタ出し
制作作業はまず、「どんなインフォグラフィックにするか」というネタ出しから始まりました。週に一回、インフォグラフィック制作部メンバーが集まり、ブレインストーミングを行います。役に立つものから、面白いけど役に立たないものまで、皆で色んなアイデアを出しあいます。
「東京の大学の大学祭がいつ行われるか、わかりやすくまとめてみたら?」
「小平市内の病院マップは?一人暮らしの津田塾生には役立つはず」
「世の中の色んなものを、東京ドーム◯個分で換算したら面白いんじゃないか」などなど。
様々なアイデアで部室のホワイトボードが埋め尽くされていきました。
データのグラフィック化
次に、たくさん出てきたアイデアの中から、制作部メンバーそれぞれが、自分がインフォグラフィック化したいものを選びます。ここで、「スマホ画面に収まるサイズの画像にする」というのがひとつのキーポイントになりました。面白いアイデアであっても、情報量が多すぎると、スマホに表示して見やすい画像にはならないのです。
「コンパクトにまとまって、しかも面白いもの」を狙ってテーマを選びます。テーマが決まれば、グラフィックの絵コンテを描き起こす作業に移ります。試行錯誤を繰り返しながら絵を何度も描き直し、最後にペンで清書。色塗りもしていきます。そうしてできた絵コンテを元にして、パソコン上で画像に仕上げていきます。
そして完成!
結局作業は約一ヶ月半に及び、最終的に出来上がったものがこちら。担当者のコメントとともにご覧ください。
イン「コ」グラフィックス~いろんなコーヒーをインコ化してみました~
最初のアイデアは、「色んな種類のコーヒーがそれぞれどんなものなのか、ひと目で分かるようなインフォグラフィックをつくりたい」でした。
ところがネット上には、既にコーヒーの種類に関するインフォグラフィックがいくつも存在していたのです。
そこでひねりを加えて、インコにしてしまいました。イン「コ」グラフィックスです。
コーヒーの種類と含まれている材料を、インコの柄で表現しています。
(制作担当:英文学科 伊藤)
ここからダウンロードできます! (画像フォーマットJPEG 445Kb)
学食メニューのカロリー換算表@津田塾
津田塾の学食のカロリー表を作ってみたい。そんなアイデアからこのインフォグラフィックが始まりました。
しかし、ただカロリーを並べただけでは面白みがありません。
じゃあ、各メニューのカロリーを、何か突飛なもので換算してみよう。
そんな郷路先生のアドバイスをきっかけに出てきたのは、「きのこで換算」です。
カロリーの消費法も、敢えて「え、それ?」というものでまとめました。
制作中、「きのこだとこんなに大量になるんだ…」というような、たぶんあまり役に立たない発見があって面白かったです。
(制作担当:英文学科 いぐち)
ここからダウンロードできます! (画像フォーマットJPEG 557Kb)
それって何℃? 気温の換算表~アメリカで天気予報を見た時に~
日本での温度の単位は摂氏(℃)だが、アメリカでは華氏(°F)という別の単位が使われている。従ってアメリカの天気予報で、「明日の予想最高気温」として出てくる数字は、80とか90とかなのである。
僕はアメリカで生活していた当時、これにどうしても慣れなくて不便だった。天気予報を見ても明日が暖かいのか涼しいのか、全然イメージが湧かないのだ。
そんな経験から、この「気温換算表」をつくってみた。アメリカに旅行や留学で行く人に使ってもらえれば、と思う。
(制作担当:plum garden顧問 英文学科 郷路)
ここからダウンロードできます! (画像フォーマットJPEG 205Kb)
というわけで完成したインフォグラフィック。それぞれ、ダウンロードしてお使い頂けます。
役に立つかどうかはわからないけど、楽しんで頂ければ幸いです。