わたしと津田塾大学

千駄ヶ谷キャンパスの安心安全を守る  

中野 秀男さん(千駄ヶ谷キャンパス 守衛)

JR中央・総武線千駄ケ谷駅前にある千駄ヶ谷キャンパス。人通りが多い都心のキャンパスの正門で、学生達を日々温かく見守ってくれているのが守衛の中野秀男さんです。キャンパスの安全を守り、その笑顔でいつも私たち学生を癒してくれる中野さんに、インタビューさせて頂きました。

どのようなお仕事をしていらっしゃいますか?

教職員や学生の皆さんが安心して過ごせるように、24時間、交代で警備をしています。
主な仕事はキャンパスの入り口での来訪者対応、校舎内外の巡回、不審者がいないかなどの確認です。学生さんや先生方の顔はできるだけ覚えて、見かけない人が来られた時には声をかけるようにしています。ただし、威圧感や不快感を与えないように、お声がけするタイミングには気を配っていますね。
夜の巡回では、先生方の研究室以外の隅から隅まで、異常がないか確認して周ります。慣れない頃は夜の巡回がやはり少し怖かったです。まだ津田ホールがあった頃に、誰もいないはずの建物で一度警報が鳴ったことがありましてね。いや、後で感知器の不具合での誤報だって分かったんですけど。でも一瞬、まさかと思って、どきりとしました。

お仕事で心がけていらっしゃることは何ですか?

いつも笑顔で挨拶をするようにしています。「おはようございます」「こんにちは」「いってらっしゃい」「お疲れ様でした」などと声をかけると、学生さんからも元気な笑顔で挨拶が返ってくるんです。津田塾の学生さんは明るい方が多いですね。私自身とても元気づけられ、大学に来るのが楽しいです。みなさんのおかげで日々、仕事を頑張ろうと思えています。

仕事熱心な中野さんが、仕事をする上で「欠かせないもの」は?

自分専用のクリアファイルです。警備の仕事に関わる事を覚えておくために作ったもので、いつも持っています。千駄ヶ谷キャンパスの行事のチラシ、先生方のお名前と顔写真が載っている大学ガイドブックのコピー、AEDや消火器の場所を書き込んだ校内の見取り図などがまとめてあります。どんな非常事態が起きても、いつでも対応できるように、AEDと消火器の場所はもう頭に入っていますけれどね。行事やシンポジウムなどのチラシは過去の物も全部ファイルに入れておくんです。一つひとつの行事の際の警備体制をメモで添えてありますから、それを見ると、どれくらいの規模の行事で、どういう警備をしたのかというのを思い出すことができます。それが、次の年にも活かせるんです。

津田塾大学総合政策学部生の印象は?

優しく、活気があるイメージですね。学生たちが鳩森八幡神社のお祭りの手伝いなど、地域に根ざした活動を活発にしている印象もあります。日々挨拶を交わしていると、学生さんの方から「こういう活動をしているので来てください。」というように声をかけられることもありまして。たまたま時間があったので、神社のお祭りには遊びに行きました。
そう言えば、昨年は小平の津田塾祭にも妻と伺いました。大学の雰囲気をもっと知りたい、という思いがあったからですが、小平キャンパスの警備の様子も勉強になりました。

千駄ヶ谷キャンパスのお気に入りのスポットはどこですか?

裏庭です。金柑や梅の木、ノビルなどさまざまな植物が植えられており、巡回している時に目に入ります。季節によって色合いが変わっていくのを見るのが好きです。近所で生まれた猫がよく散歩していたりして可愛いですよ。

お休みの日は何をされているのですか?

最近はあまりできていないのですが、趣味の絵皿作りを妻と一緒に楽しんでいます。焼いた後の絵皿の色合いを考えながら3カ月に1枚のペースで作っています。実は警備の仕事はこの大学が初めて。ずっと印刷関係の仕事を営んでいましたので、色合いの調整には慣れているんです。
今まで50枚〜60枚ぐらい作り、他にも急須など色々なものを作っています。3年に1回ぐらいの頻度で展覧会を開くこともあります。引退したらもっと絵皿作りをしたいと考えています。

最後に、津田塾の学生にメッセージをお願いします。

英語力が高い学生が多いと聞いていますので、それを活かして2020年の東京オリンピック、パラリンピックの発信基地となるように存分に力を発揮していただきたいと思います。