Tsuda Tsuda C ~津田塾生のホ・ン・ネ~
TTC #9 - アメリカ横断記
津田塾大学には、長期休暇中に、短期留学や旅行などのさまざまな形で海外へ行く学生がいます。以前、編集部員が語学研修でのイギリス滞在記を掲載しましたが(TTC#5 -イギリス滞在記)、今回は、別の編集部員が幅広い学びのできる第2タームを利用して、アメリカの西部・中部・東部の各都市に滞在しました。そのアメリカ横断記をご紹介します。
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それでは、写真とともに様々なアメリカの様子をご覧ください。
西部 サンフランシスコ-カリフォルニア州
アメリカ大陸の西にあるカリフォルニア州サンフランシスコ。この街は、年中観光客で溢れていると言われています。その一番の理由は、何といっても過ごしやすい気候でしょう。私自身も快適さに驚きました。昼間は気温も湿度も高くないため、日本でいうと5月くらいの気候です。ただ、夜は冷え込むため、ダウンが欲しくなるほど肌寒く感じました。
スタンフォード大学
今回滞在したのは、サンフランシスコから電車で約1時間の距離にある、パロアルトという街でした。そこには、世界的な名門大学、スタンフォード大学があります。夏期休暇期間のため、いつも多くの学生で賑わうであろう構内も落ち着いていましたが、時折スケートボードに乗って移動する学生や、夜になると噴水の周りで談笑する若者を見かけました。
中部 カンザスシティ-カンザス州・セントルイス-ミズーリ州
中部では、ハート・オブ・アメリカとして知られるカンザス州のカンザスシティと、ミズーリ州のセントルイスに滞在しました。どちらも観光地として有名というよりは、むしろ田舎のイメージが強いのではないでしょうか。他の地域でも、「どうしてカンザスやミズーリに?何しに行くの?」と聞かれたほど、アメリカに住む人々もあまり訪れる土地ではありません。
実際に訪れてみると、私たちが抱くアメリカの田舎イメージそのものの姿が目の前に広がっていました。見渡す限り緑で、高い建物はほとんどなく、空気が澄んでいて、夜にはとても綺麗な星を観察することができます。それだけでなく、実は、カンザスは皆さんも知っている映画の舞台でもあるのです。
皆さんは映画『オズの魔法使い』を観たことはありますか?あまり知られていないですが、実はカンザスシティは、『オズの魔法使い』の舞台でもあります。空港では、『オズの魔法使い』をモデルにしたお土産が販売されています。せっかくなので、私も主人公のドロシーが履いている赤い靴のマグネットを購入しました。
東部 ワシントンD.C.-コロンビア特別区
東部ではワシントンD.C.を訪れました。ホワイトハウスやアメリカ合衆国議会議事堂などがあり、アメリカ合衆国の首都であるこの街は、多くの人で賑わいます。また発音に癖がなく、聞き取りやすい英語で話す方が多かったので、個人的にとても過ごしやすかったです。しかし、カリフォルニア州の気候と比べると、日差しが強く、日本の夏場ほどの湿度ではないものの気温が少し高いので、その点では過ごしにくさを感じました。
ワシントンD.C.には訪れるべき観光地がたくさんあるため、限られた日数で回ることは難しいです。私もどこに行こうかと迷ったため、バスツアーに参加し、場所を確認してから訪れる博物館や施設を選びました。
また、ワシントンD.C.には日本から贈られた桜があります。春になると桜の花が咲き、とても綺麗だそうです。桜をモチーフにしたお土産も販売されていました。また行く機会があれば桜の時期に行きたいです。
航空宇宙博物館には楽しめる展示がいくつかありました。個人的に気に入ったものを紹介します。
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これは宇宙船の展示スペースにあったものです。
『Which movie star is on board?(どの映画スターが乗っているでしょうか?)』答えは次の写真で確認しましょう。
開けてみると、あの有名なキャラクターが乗っていました。
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最後に
いかがでしたか?アメリカという一つの国でも、西部、中部、東部では異なる気候や文化があります。移動するたびに異なるものを感じることで、比較要素が増え、より刺激を得ることができました。さらに、気持ちの面でも、別の地に足を下ろすと気持ちがリセットされ、ここでも楽しく過ごすぞ、とワクワクした気分にもなりました。
津田塾大学には休暇になると海外へ行く人も少なくありません。友人達に影響を受け、私もこのアメリカ横断を計画しました。今回は個人的な旅行だったので、航空券の予約や宿泊先への連絡、渡航など、全て自分一人で行いました。友人も一人で海外に行っているのでなんとかなるかな、と思っていましたが、やはり慣れない土地、しかも広大な陸地であるアメリカの国内を一人で移動することは決して簡単なことではありませんでした。今回飛行機が遅延し、乗り継ぎに間に合わなくなり、急遽シカゴで一泊するというトラブルに遭遇しました。楽しかったこと、大変だったこと、それら全てを乗り越え、帰国する頃にはかなり度胸がついていました。
一つの土地だけでも十分に多くを経験することができると思います。しかし、私は今回の旅で、移動した分の出会いや楽しかったこと、辛かったことが思い出として残りました。予算と相談することももちろん大事ですが、今後海外旅行へ行く機会があれば、複数の土地へ訪れてみてはいかがでしょうか。