Tsuda Tsuda C ~津田塾生のホ・ン・ネ~

TTC #12 - 小平さんぽ 〜小平ふるさと村編〜

〜小平のお散歩スポット〜

爽やかな秋風が心地よい季節となりました。夏休みが明けてしばらく経ち、学生の皆さんはそろそろ授業の感覚を取り戻した頃でしょうか。
最近は空が高く、空気が澄んでいて思わず外へ出たくなるような秋晴れが続いていますね。

さて、今回はふらっと歩きたい人にオススメ、津田塾大学小平キャンパス周辺のお散歩スポット「小平ふるさと村」をご紹介します。「新日本歩く道紀行 100 選『水辺の道』」に認定された緑豊かな小平グリーンロード沿いにそれはあります。

まず、入口ではノスタルジックな雰囲気漂う丸ポストが出迎えてくれます。
実は小平、都内自治体の中で丸ポストが最も多く残っている場所なのです。

小平の丸ポストについてはplum gardenでもいくつか特集記事が掲載されているので、是非そちらもご覧ください。

「TTC # 6 小平市の丸ポスト、そしてあのご当地ヒーロー」
「つだラボ#11 小平丸ポスト図録」

「小平ふるさと村」には小平市指定の有形文化財が4つあります。




その① 旧小平小川郵便局舎

こちらは日本に現存する郵便局舎のなかでも大変古いものの一つです。現在はその役目を終えていますが、明治末期から昭和初期の郵便局の姿を知ることができます。

その② 旧神山家住宅主屋

こちらの建物の中には馬屋や囲炉裏、竈があり、昔の暮らしの様子を感じることができます。


 

その③ 旧鈴木家住宅穀櫃

茅葺き屋根のこちらの建物は江戸時代に、稗やアワなどの穀類を蓄えるため建てられ、天災や飢饉から人々を救ったそうです。中には当時書かれた墨書が残っており、そこから当時の様子を垣間見ることができます。

その④ 旧小川家住宅玄関棟

この地域一帯の開発事業の中心であった名主小川家によって継承されてきた歴史的な建物です。文化2年(1805年)に建てられたものとされていて、当時の格式高い家を間近で見ることができます。

いずれの建物も平成3年から4年の間に復元工事が行われていますが、当時の姿を残しており大変貴重な文化財です。

文化財以外にも、水車や復元された開拓当初の古い住居など数多くの建物があり、歴史を感じることのできる空間です。

また、昔のおもちゃ体験ができる広場もあります。ベーゴマやけん玉、輪投げ、竹馬など昔懐かしい遊びを楽しめます。休日の広場は親子連れで賑わいます。

歴史的に貴重な建物が立ち並び、緑多く、時がのんびりと流れていく空間。
まるでタイムスリップしたかのような気分を味わうことができます。

平日の夕方はのんびり散歩をする人がたくさんいました。
私が取材した日は十五夜が近かったこともあり、十五夜に関する展示物がありました。「小平ふるさと村」では、季節に合わせた展示やイベントも開催されています。

ただし、開園時間が10時から16時までとなっていて、閉園時間が早いので注意が必要です。閉園時間が近づくと、『蛍の光』や『今日の日はさようなら』が流れ、これもまた懐かしさを感じます。

このほか、開園日など最新の情報は「小平ふるさと村」のWebサイトでご確認ください。
「小平ふるさと村」

「小平ふるさと村」、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?


〜参考サイト〜 『小平市HP
「丸いポストのまち こだいら」
「小平の文化財」