わたしのまなびアイテム

まなびアイテム #2 - 脳波計

私の学びアイテムは、脳波計という機械です。その名の通り、私たちの頭で生じている脳波を測る機械です。脳波は人が生きていれば常に出ている電気的な信号で、脳波は人が眠くなったり、作業に集中したりすると特徴的な形が出ることが知られています。脳波の様々な性質を利用して、文を読んでいる際の意味処理や文法処理の過程を調べることができます。

まだ手に入れてあまり時間が経っていないので、機械の機嫌を損ねないように気を使いながら使っています。せっかくこのような機械があるのですから、ぜひ学内・学外の方々と共に研究をするきっかけ作りに活用できないだろうかと考えています。この脳波計を使った実験のアイデアをお持ちの方は、ぜひ声をかけていただけないでしょうか。「アイデア特にないよ」という方も、「誰かの実験手伝わせてよ」という方も、大歓迎です。

大阪から引っ越した時には、引越業者に頼まないで自分で運びました。意外に思われるかもしれませんが小さな専用のケースがあり、きちんとしまうことができます。とは言え、高価な機械なので緊張しました。精密機械ですし、一家に一台あるものではないので仕方ないですね。

実験の時に、頭皮に電極を20本ほど装着します。水泳の帽子のようなもの(写真でカーミットがかぶっているもの)を使うのですが、自分の頭から電極がたくさん伸びている様子を写真に撮って、実験に協力してくれた方に渡すことにしています。とても好評です。(笑)

人間が持つ「ことばを話す能力」には本当に不思議なことがたくさんあります。リアルタイムにことばを発し、また理解する仕組みを調べていますが、実験で狙った結果が出た時は、本当にワクワクします(うまくいかなかった時はガッカリするけど)。