つだラボ
つだラボ #14 - カメラで遊ぼう!〜スローシャッター編〜
身近になったカメラ
スローシャッターとは?
魔法使い、現る
まずは、暗いところで綺麗に写真を撮ってみました。
床にプロジェクターで魔方陣を投影し、その上で撮影をします。(参考にしたページはこちら:http://portal.nifty.com/kiji/170516199633_1.htm)昼間に写真を撮る時よりも遅い、シャッタースピード1/5という設定で撮影しました。かつて魔法使いの映画や、ゲームの世界に憧れを持った世代である編集部員たち。その世界観に入り込み、ノリノリで魔法使いになりきっています。
幻獣を召還しよう!
杖を使って幻獣を召喚する写真を撮ろう!
シャッターが開いている最中で被写体がフレームアウトすると、半透明に写ります。これを利用すると、半透明の幻獣を召喚することができます。用意するものは杖とマント。そして白い板とプロジェクター。先ほどの魔方陣のシャッタースピードよりも遅くして撮影します。
(2) 絶妙なタイミングで板を外すと、板は写真に写らず、板に投影されていた画像だけが半透明に写ります。この、「絶妙なタイミング」が難しく、何度も何度も撮りながら見つけていきます。
(3) できあがり。
何度も繰り返して、ちょうどいいシャッタースピードと板を外すタイミングを探っていきます。トライアンドエラーの繰り返しです。
見事、幻獣が召喚されました。
みなさんは教室で魔法を使ってはいけませんよ。
この光の正体は?
日が沈んで暗くなった頃、小平市某所の丸ポストに集合。
今度は、さらにシャッタースピードを遅くし、もはや先ほどの半透明どころか、輪郭が完全に消えた写真を撮ります。
三脚を立て、道路に向けてカメラを構えます。今回は光の量を少し減らすためにNDフィルター(減光フィルター。レンズに入る光量を調節する、サングラスのようなもの。)を使用しました。スマートフォンで時間を測りながら、シャッターを切ります。
最初の写真では、動いている車が透けてしまっています。シャッタースピードが短かったようです。
次は、シャッタースピードを8秒に設定。まっすぐな光は、すべて車のライトの跡なのです。
信号で車が止まると交通量が減り、動いている車の光の量が減ってしまうので、車側の信号が青になった瞬間を見計らってシャッターを切ります。交通量が多ければ多いほど、光の跡が多い写真になります。
カメラを通して、日常を変化させる
スローシャッターで撮影した場所は、すべて津田塾の小平キャンパスや小平市内の道路といった、津田塾の学生にとっては見慣れた風景です。「スローシャッター」という技法と、光を利用することによって、日常とは異なる風景が生まれるのです。さらに、普段は魔法なんて使うことのできない私たちでも、カメラを使えば、誰でも魔法使いになることもできるのです。