津田塾探訪
津田塾探訪 #26 小平キャンパスおすすめスポット特集
2021年度になって対面でも参加できる授業科目が増え、キャンパスで過ごす学生の姿をより頻繁に目にするようになりました。
魅力的な場所がたくさんある小平キャンパスですが、特に2020年度・2021年度に入学した1・2年生の皆さんの中には、まだその魅力をご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。そこで、「小平キャンパスのお気に入りの場所アンケート」を実施しました。
3・4年生の先輩方やこの記事の読者の皆様にとっても、キャンパスの新たなお気に入りの場所との出会いのきっかけになれば幸いです。
それでは、アンケートの結果から得られた、先輩方一押しのスポットたちをご紹介します。
記念館(PLUM terrace)
食事・自習・休憩・議論・談笑・勉強会など、マルチに使えるスポットとして記念館(PLUM terrace)が挙がりました。窓際の一人席にはコンセントがあり、パソコンを使う学生も安心して利用できます。
眠くなるお昼休みの後や寝不足の時にはサードキャットカフェの自販機のコーヒーがおすすめです。お砂糖やミルクの量を調節できるのでお好みの味のコーヒーを飲むことができます。抹茶ラテやココア、コーンスープなどで、冬の寒い日や課題に疲れた時にほっと一息つくのはいかがでしょうか。
また、こちらの記念館は3階建てで、コロナ禍以前は2階も利用できました。1階のPLUM terraceは比較的賑やかですが2階は静かで集中しやすい環境です。コロナ禍が明けたら、ぜひそちらも利用してみたいですね。
星野あい記念図書館
おすすめの自習スポットとして一番声が多かったのが星野あい記念図書館でした。大きな窓から見える景色に、季節の移り変わりを感じることができます。学術書に囲まれ、本の香りに包まれながら学習する時間がお気に入りだという声が多いのも納得です。
3階・4階・5階には開架式の書架や自習スペースがあります。1階・2階とはまた違う雰囲気で、静かな環境で読書を楽しむことも、学習に集中することもできますね。
特に3階の東側にある閲覧スペースには座り心地の良いソファと大きな机が設置されています。滅多に人が来ない穴場スポットだそうです。ゆっくり読書に没頭したい方は、この穴場スポットにも訪れてみてはいかがでしょうか。
本館(ハーツホン・ホール)
津田塾大学の象徴的な建物とも言える、ハーツホン・ホール。そのクラシカルな趣がある外観・内装がこの建物の特徴です。学習の場として居心地の良さに定評のある星野あい記念図書館と、雰囲気のあるこのハーツホン・ホールを、二大おすすめスポットとして挙げる声も多く見られました。
各教室には黒板があり、複数人で勉強会をするのにも便利です。空き教室にはあまり人が来ず貸切り状態になることもあるので、集中して自習することができます。
5号館(AVセンター)
英語の授業で使われることも多い5号館。1階にあるAVライブラリーではドキュメンタリーや洋画など、充実した映像作品の数々を楽しむことができます。語学学習に利用できる教材も豊富です。
一人用の席に加えて、友人と映画鑑賞ができる個室も用意されています。現在は感染症対策として個室を複数人で利用することはできませんが、コロナ禍が明けたらぜひ活用してみてください。ただ映画を観る個室だけでなく、作品を鑑賞しながら議論できる広いスペースもあります。
そして、5号館にはもう一つ意外なおすすめスポットがありました。
それがこちら、教室と教室の間にあるソファです。連続した授業の間の休み時間に使う人が多いようです。一旦教室から出ることで、また新たな内容をインプットする状態に整えているのかもしれません。授業で頭を使った後に、何も考えずリラックスする時間を取るのもおすすめです。
7号館
7号館は小平キャンパスの中でも新しい建物で、直線的な外観と、直線と曲線を織り交ぜた内装が印象的です。この建物は新しい建築様式に見えますが、実は歴史ある小平キャンパスの魅力を継承しています。キャンパスの歴史の連続性を表現するため、窓の形状もハーツホン・ホールの窓の縦横比を踏襲しているそうです(佐藤総合計画Webサイトを参照)。
7号館も空き教室が人気でした。本館と同様に黒板がある教室と、このようにホワイトボードがある教室があります。こちらも、一人でも複数人でも集中して勉強をすることができそうです。前後の授業の教室に合わせて本館と7号館の空き教室を使い分けても良いですね。
1階にはラウンジスペースがあります。
基本的に静かに使う場所ということで、落ち着いて自習に取り組むことができます。騒がない程度に数人で談笑するのに利用していたという声もありました。空調も管理されていて、特に夏は涼しく快適に過ごせるそうです。
新館3階 数学科自習室
plum garden初登場の数学科自習室。新館3階の奥で、今日も学生たちの議論が行われています。
自習室には黒板とホワイトボードがあり、議論を確認しながら問題を検討することができます。広々とした机と椅子も用意されており、一人で集中して課題に取り組むことも、友人と話し合うことも可能です。
本棚に並ぶ数学書は数学のさまざまな分野を網羅していて、学生を魅了してやみません。
津田塾大学に所蔵されている数学書はこの本棚にとどまらず、星野あい記念図書館、数学科・情報科学科図書室の蔵書も利用することができます。
特に、数学科・情報科学科図書室には洋書や数学の月刊誌が所蔵されており、星野あい記念図書館カウンターでの利用申込により資料を閲覧したり、本を借りたりすることもできます。そちらもぜひ活用してみてください。
数学科自習室からは、真摯に数学に向き合う学生の静か且つ熱を帯びた雰囲気が伝わってきます。テキストのページを捲り、シャープペンでコツコツと計算をする音が今にも聞こえてきそうです。
時に、自習室のホワイトボードで数学を用いた恋愛の議論が交換ノートの要領で展開されてる様子を見かけることがあります。
「好きの定義は?」「好きな人との距離が……。」という質問に対して、「写像を定義する」「距離関数を考えると良い」など、女子大の数学科らしい自由でユニークな解答が見られました。
南校舎
パソコンの設備が充実しているイメージのある南校舎。その魅力はそれだけにとどまりません。
南校舎の教室には、このようにパソコンが並べられています。自分のパソコンの充電が心許ない時や、オンライン授業を受ける時に利用している学生が多いです。コロナ禍以前はこちらの教室でプログラミングの授業をしていたそう。
ここまでは、皆さんによく知られている南校舎のイメージですね。しかし、実はまだまだ隠された魅力がありました。
まず初めに、南校舎は現在夜の20時まで開館していますが、コロナ禍以前は21時まで開いていたそうです。その時間まで使える教室は南校舎にしかなかったため、遅くまで残って勉強したい学生に好評でした。
各教室にあるパソコンや自分のパソコンから教室や廊下にあるプリンターに接続して授業資料などを印刷することもできます。また、303教室のパソコンではAdobe Creative Suiteを利用でき、イラスト作成、画像加工、動画編集などが利用できます。
南校舎にはオンライン授業を受けることができる以外にも、私たちが知らなかった魅力がありました。
カフェ・ルポ
お昼ご飯を食べる場所として大人気のカフェ・ルポ。美味しい食べ物と温かみのある空間。まさに学生や教職員の憩いの場です。
現在は10:30~13:30の営業となっていますが、コロナ禍以前は18:30まで営業していたそうです。コロナ禍が明けたら、お昼時だけでなく夕方にお腹が空いた時も、ぜひカフェ・ルポに足を運んでみてください。勉強に疲れた頭をリラックスさせてくれるスイーツが私たちを迎えてくれます。
カフェ・ルポには複数人で食事ができるテーブルの他に、一人で利用できる窓際の席もあります。こちらは一人でも周りを気にせずにゆっくりと過ごすことができるそうです。記念館より人が少ないので落ち着くという声もありました。カフェ・ルポではより和やかな時間の流れを感じることができそうですね。
中庭
中庭は、本館と並ぶ津田塾大学のもう一つの象徴とも言える場所です。
晴れた空・中庭・本館の組み合わせはこの上なく鮮麗で、その様子を写真に収める学生の姿をよく見かけます。過ごしやすい気候の日は晴れた空の下でお昼ご飯を食べるのも良いですね。
芝生にレジャーシートを敷いて、美味しいお弁当とピクニック気分を楽しみながら、のんびりと寛いでみてはいかがでしょうか。
芝生に寝転がってみたり、ベンチで本を読んだりするのもおすすめです。秋晴れの日に、日向ぼっこをしながら読書をするなんて乙なものですね。
番外編
ここまでは回答数が多かったスポットをご紹介してきました。しかし、小平キャンパスの魅力は尽きるところを知りません。ここからは回答数が少なかった、つまり、まだあまり知られていない先輩方とっておきのスポットを大公開していきます。
既に小平キャンパスを知り尽くしていると思っていたあなたにも、更なる素敵な出会いが待っているかもしれません。
津田梅子記念交流館チャペル
2021年6・7月のキャンパスレポートでも紹介された、津田梅子記念館チャペル。講習を受ければオルガンを使用できるそうです。
コロナ禍においては原則として学生への貸し出しは行われていませんが、鍵盤楽器の演奏やその音がお好きな方は、利用できるようになった際にはぜひこちらにも訪れてみてください。敬虔な雰囲気の中、オルガンで奏でるハーモニーに心酔するのもまた一興ですね。
ウェルネスセンター
たくさんの学生にその存在を知られているウェルネスセンター。今回はコロナ禍ということで、その大切さに改めて注目したいと思います。
外出することが好ましくないとされるようになってから、離れて暮らす家族や友人との会話が減り、悩みが増えた方も多いのではないでしょうか。例えSNS上で繋がっていても、相手の顔が見えない状態でのコミュニケーションでは多少なりとも気を遣うこともあるかもしれません。
一人で黙々と課題に向かっていたり、本来ならばすぐに相談できるはずの人が傍に居なかったりと、ストレスが溜まってしまうこともあるでしょう。
ウェルネスセンターでは現在もカウンセラーに電話で相談をすることができます。一人で抱え込んで苦しくなってしまう前に、ぜひ気軽に相談をしてみましょう。
5号館と7号館を繋ぐ道
この「小平キャンパスおすすめスポット特集」の最後を飾るのがこちら。5号館から7号館にかけての道です。
アンケートを集計していて一番意外だったのが、こちらの風景でした。施設もなく、何があるわけでもない。けれどこの風景は、確かに学生を癒しています。
初夏から夏にかけては新緑のトンネルになり、秋に天を仰げば赤く染まった葉が空を埋め尽くしている様子に魅了されるでしょう。この道を歩くと「よし頑張るぞ!」という気持ちになれるという声もありました。瑞々しく茂る木々に囲まれ、気分をリフレッシュできそうです。春の木漏れ日を感じながらベンチでゆったりとした時間を過ごすのもよいですね。
毎日忙しなく流れる時間の中では気づくことができない、私たちを包む大きな存在にお気付きいただけたのではないでしょうか。
日々真面目に勉学に取り組む津田塾生も、ふとした時にキャンパスの自然に触れて穏やかな時間を感じているようです。
最後までお読みいただきありがとうございました。皆さんの心の琴線に触れるようなスポットに出会うことはできましたでしょうか。
学生たちの活気と建物のしっとりとした景観が共存する小平キャンパスには、私たちが知らなかった素敵な場所がたくさんありました。キャンパスに訪れた際には、今回ご紹介した場所を巡ってみるのもよいかもしれません。
まだ誰も知らない「おすすめスポット」を目指して、あなただけのお気に入りの場所を探してみてください。
探す過程で、たくさんの素晴らしい景色に出会えるはずです。