キャンパスレポート

キャンパスレポート #35- 2017年11月&12月



第3タームのテストを終え、一息つく暇もなく訪れた第4ターム。学生たちは忙しいはずですが、校内は活気に包まれていました。11月・12月のキャンパスレポートは、津田塾生が躍動した「第58回津田塾祭」、そして卒業生と在校生が交流を深めたシンポジウムを中心にお届けします。


「乙女」たちのこだわりが溢れます

第58回 津田塾祭

今年の津田塾祭は、11月10日から12日の3日間にわたって行われました。津田塾祭は地域の皆さんに長く愛され、はぐくまれて今回で58回目の開催となりました。今年のテーマは「祭りは短し 集えよ乙女」。津田塾の「乙女」たちが趣向を凝らした展示や発表で、年に1度の「祭」を盛り上げた様子を写真とともに振り返ります。

ハーツホン・ホールも装飾が施され、楽しげな様子

各サークルの活動の様子も多く紹介され、オリジナリティ溢れる装飾が壁面を彩っていました。



中庭で披露された書道部による書道パフォーマンスも大盛況!

ダイナミックに、かつ繊細に。大きな紙に向き合う部員の眼差しは真剣そのものです。



本館では箏曲部による演奏も。落ち着いた音色が豊かな時間をもたらします。



ダンスサークルも満開の笑顔でパフォーマンス!エネルギッシュで息の合った演技に元気づけられます。



そして津田塾祭恒例のジャズカフェが今年も登場しました。
普段授業を受けている教室も、この日ばかりはゆったりとした大人の時間が流れています。幅広い年齢層の方々が演奏を楽しむ様子が見られました。


 

情報科学科による体感型ゲームも大好評

大学での学習内容をより身近に感じられる実践型の展示に、中学生・高校生も夢中です。プログラミングに興味を持つきっかけになったかも!?


 

第58回津田塾祭を終えて

アットホームな雰囲気が魅力の津田塾祭。今年は快晴の中、盛況のうちに閉幕しました。ご協力いただいた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。そしてお越しいただいた多くの皆様、お楽しみいただけましたでしょうか?記事を見て興味を持たれた方は、ぜひ、2018年の津田塾祭に足を運んでいただけると嬉しいです。笑顔の津田塾生が皆さんをお出迎えします!
 
津田塾生の日々の活動の様子をお届けしているplum gardenも過去記事のパネル展を行い、多くの方々に来場していただきました。
本当にありがとうございました。  
 
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気づくと秋本番

楽しい津田塾祭も終わり、すっかり肌寒さを感じる季節が到来。学内の木々も色づくころとなりました。
足元に広がる葉をかき分け歩く、その感覚も実に楽しいものです。

ちいさな秋、みいつけた

穏やかな小平キャンパスでひなたぼっこをしていると、東京の中心部にあるもう一つの学び舎、千駄ヶ谷キャンパスで行われるシンポジウムの一報が飛び込んできました。


女性だってもっと前のめりに

キャンパスをこえた学びが創る女性の未来

11月19日に千駄ヶ谷キャンパスで開催された学外学修センター主催シンポジウム「キャンパスをこえた学びが創る女性の未来」の様子をお伝えします。

4ターム制の導入や、小平キャンパスの学芸学部に続いて千駄ヶ谷に二つ目の学部・総合政策学部を設けるなど、今年度の津田塾大学には大きな改革が数多くありました。その中でも津田塾生の学生生活に大きな影響をもたらしたのは、やはりギャップタームの出現でしょう。前例がないにも拘らず、この期間を活用して、塾生は果敢に国内外で自分自身を高めるための活動に取り組みました。
 
「他の津田塾生はあの期間に何をしてどのようなことを学んでいたのだろう?」
 「自分があの期間に体験したことを語り合いたい!」
 
普段は「遠い」キャンパスの距離を飛び越えて多くの学生が千駄ヶ谷キャンパスに集いました。
そして、学生たちの熱に応え多くの貴重な経験を提供してくださった企業の方、ロールモデルとなってくださっている卒業生の方々にもご参加いただき、シンポジウムがスタートしました。

基調講演を担当された岩田喜美枝理事

女性が働くこと。それには社会の理解が不可欠であるにも関わらず、日本ではまだ十分な環境が整っていない。そのことを学生である我々が理解して、行動することで未来は大きく変わるかもしれない。一人の女子大生として胸に強く刺さる講演でした。 
 
続いて行われたのは、卒業生の方々によるパネル・ディスカッション。 

在学当時の思い出話もちらほらと

卒業された年次も学科も異なる5名の方々。さまざまなキャリアを形成された背景にある仕事に対する考え方や向き合い方、現役の津田塾生に伝えたいことなど時間をたっぷりと使ってお話しいただきました。
 
印象的だったのは、学生時代の思い出を尋ねられた皆さんが、学内での学習よりも圧倒的に学外での経験を挙げていたこと。ギャップタームが導入されるずっと前から、好奇心旺盛な津田塾生たちは国内外に飛び出して、独自の経験を多く積み、学内での学びに活かしていたのだと感じました。そのスピリットは現役の津田塾生にもしっかりと受け継がれています。

メモを取り、熱心に聞き入る参加者たち

講演の後は、参加者全員によるネットワーキングランチが行われました。互いの経験を共有しあうことで新たなつながりが生まれる、そんな可能性を秘めた交流の場が持たれました。
ランチの会場では、今年度のギャップタームで企業のインターンに参加した塾生のポスター発表もなされ、皆が興味津々。話したことのない人とも自らの経験を通して「つながりの輪」が広がっていきます。 

企業の方々や卒業生の皆さんは津田塾生の質問に耳を傾け、人生の先輩としてたくさん相談に乗ってくださっていました。

企業の方のお話を直に聞ける貴重な機会です

親身になって助言をくださる卒業生の言葉はあたたかい!

ネットワーキングランチの最中にも自分の活動をアピールする方々や、自分が今してみたいことを全員の前で宣言する津田塾生など、さまざまな形で「つながり」を求めてトークが弾み、刺激の多い秋の日は終わりを迎えたのでした。


参加してみて・・・

卒業生の歩んでいる道はそれぞれであっても、「根底には津田塾で“All-round Women”の精神を培ったことが大きい」と仰っている卒業生がとても多いと感じました。先輩方は、社会の変化に柔軟に対応し、常に新しい視点を持った女性として凛とされていました。その姿をしっかりと目に焼き付け、現役の津田塾生である私たちも次に続け、とばかりに進んでいかねば!と一層気持ちを奮い立たせることのできた1日でした。
 
 

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冬のはじまり

ハーツホン・ホール横のヒマラヤ杉に今年もイルミネーションが点灯しました。
11月後半から12月半ばまでは鮮やかに色づいた紅葉と、色とりどりの光のコラボレーションが見ものです。この時期だけのとっておきの風景です。 

2017年11月・12月のキャンパスレポート、いかがだったでしょうか。
新年が始まり、心も新たに素敵な記事を皆様にお届けできますようplum garden一同励んでまいります。
2018年もどうぞよろしくお願いいたします。