わたしと津田塾大学

わたしと津田塾 #14 - 「和やかな白梅寮での寮生活」

白梅寮寮長 宮本 智未さん (学芸学部 英文学科 3年)

寮長としての仕事や役割を教えてください。

津田塾大学の寮は、共同生活をする上でのルールを学生たちが定め、大学と協議して運営していく「自治寮」です。寮長は、寮生委員会の中心となり、寮生が快適な生活を送るために取り仕切る、寮生のまとめ役のようなことをしています。寮長は寮生委員の中から二人選出され、半期で寮長と副寮長が交代するというシステムです。寮では仕事を分担して、学生が自ら運営しなければなりません。寮生委員は、仕事の当番表作成やルールを破った学生にペナルティを課すなどの仕事をします。東寮と西寮には一人部屋があり、仕事を頑張ると一人部屋になれるという特典がありますが、白梅寮は二人部屋なのでありません。特典がない中でどのように寮生達に動いてもらうのかを考えるのが難しいですね。寮でトラブルが起こった時の対応も私がしています。150人いる寮生をまとめるのは、大変なのかもしれませんが、私は声が張れて、上も下も仲が良く、私の話を聞いてくれるのでそのように感じたことはないです。

白梅寮には何かルールがありますか。

先ほども言った通り、自分たちのことは自分たちでやらなければなりません。たとえば、平日は専門業者の方がしてくださいますが、週末は当番でキッチンやお風呂、マットの清掃をします。他にもいろいろな当番があるのですが、これをさぼるとペナルティが課せられます。また、月に一度開かれる寮生大会という、寮長が全寮生を集めて「キッチンを綺麗に使ってください」などと注意事項を伝えたり、懸案事項を検討するミーティングもあります。これに欠席した際にもペナルティがあります。

寮の部屋の決め方について教えてください。

白梅寮はすべて二人部屋なのでマッチングを重視します。部屋割りは寮長が決めています。私が重視しているのは、就寝時間と起床時間、暑いのが苦手か寒いのが苦手か、整理整頓が行き届いた部屋でないとだめか、少しちらかっている部屋でも大丈夫かなどです。これらの項目をアンケートで聞き、要望も考慮して部屋を決めます。それでもルームメイトと合わない人が出てくるということもありますが、半期に一度部屋替えがあるのでそのときに言ってもらいます。仲が良い友達と同じ部屋にすることも可能です。私の場合、昨年は寮長に言って「同じ部屋になろう」と誘ってくれた先輩と同じ部屋になりました。

入学して寮に入ると四年間必ず寮で生活するのですか。

途中で退寮することも可能で、反対に寮に空きがあれば、4月か9月に途中入寮をすることもできます。去年は空きがあったので学生生活課でも募集をかけていて、実際に、私と同じ学年の子も新しく寮に入ってきました。

学生寮で生活をしていて大変なこととよかったことを教えてください。

一人になる時間がないことと、共同生活なので周りに配慮しなければならないことが大変ですね。ただ、私は高校時代から寮生活だったのでそこまで大変に感じたことはありません。よかったことは、私は自炊をしているので調味料を貸し借りしたり、空きコマに寮に戻って気軽に休めることですね。また、寮のお風呂は共同なので友達とお喋りしながら入るのも楽しいです。

白梅寮には外国人留学生もいると聞きましたが、留学生との交流はありますか。

人によると思います。私は隣の部屋の子が留学生なので仲良くさせてもらっています。留学生には日本語を喋ることに意欲的な子が多くて、基本的には日本語で会話をしています。皆日本語が上手です。留学生としゃぶしゃぶなど日本食を一緒に食べに行ったり、個人的にパーティーをしたときは、留学生の子が自国の料理を持ってきてくれて食べたりしています。

寮長をやってよかったことは何ですか。

寮長をやっていると、一年生と仲良くなるきっかけがたくさんあることですね。入寮の際に開くウェルカムパーティーを主催するのも、寮長をはじめ寮生委員の仕事です。そのときに顔を覚えてもらって、後輩には寮長と呼ばれ、仲良くしています。