キャンパスレポート
キャンパスレポート #26 - 2016年12月
昨年の12月は暖かい日もありましたが、やはり冬本番。通学中の白い息が冬の訪れを知らせます。
少し遅めの紅葉
身にしみるような寒さや冷たい風に本格的な冬の到来を感じ始めた頃、小平キャンパスでは、木々の紅葉も本格的に。寒空の下に揺れる紅葉は、まるで秋との別れを名残惜しんでいるようですね。
クリスマスイルミネーション
12月はハーツホンホール前のヒマラヤ杉にクリスマスイルミネーションが点灯されます。このイルミネーションは、学生生活課の方の考案によって1986年から飾られるようになり、毎年学生や地元の方の楽しみになっています。(詳しくは「津田探訪#5-クリスマスツリーの謎にせまる!」をご覧ください。)そして14日には満月との幻想的なコラボレーションも見られました。
クリスマス礼拝・クリスマスコンサート
12月14日、津田梅子記念交流館チャペルでは毎年恒例のクリスマス礼拝とクリスマスコンサートが開かれました。
クリスマス礼拝とコンサートには毎年ゲストをお招きしており、今年はソプラノ歌手の民秋理さんとオルガン奏者の徳田佑子さんにお越しいただきました。
美しい歌声と優しいオルガンの音色に心が洗われるようでした。
クリスマス会
23日には同チャペルでTsuda Christian Fellowship主催のクリスマス会が開かれました。
チャペルの幻想的な雰囲気のなかでおこなうクリスマス会もいいものですね。
M4R (Meal for Refugees)
12月12日、津田塾大学の食堂では、M4Rというメニューが26日までの期間限定で仲間入りをしました。M4RとはMeal for Refugeesを略したもので、「対象となるメニューを食べることで一食につき20円が難民支援になる」というシステムになっており、週替わりのランチプレートと単品デザートが提供されました。
普段あまり見慣れないメニューがあると思った方もいるかもしれません。それもそのはず、これらのメニューは日本に逃れてきた難民の故郷のレシピなのです。M4Rについて、責任者の工藤梨央さんにお話を伺いました。
「M4Rのメニューは、『海を渡った故郷の味』という日本にいる難民と作った料理本をもとに作られています。その本から津田塾生が好きそうなメニューを皆で試行錯誤しながら選びました。」
中には入手に苦労した調味料や食材もあり、学食店長の方が様々なお店を回って探してくれたというエピソードも。
「M4Rのメニューにはそれぞれの難民の、故郷への想いがこもっています。このM4Rを通じて『難民を知る』『支える』きっかけを与えられたら。」と工藤さんは語ってくれました。
M4Rプレートは291食、単品デザートは175食の計466食を売り上げ、9320円が難民支援協会へ寄付されました。
M4Rのメンバーによる今回の企画では、学食による支援以外にも生協内の難民関連書籍コーナー設置や、チャリ本という古本回収を通じた難民支援も並行して行われました。
今回の企画は終了してしまいましたが、工藤さんは今回の活動の反省を踏まえ、今後の活動に繋げていきたいとお話してくれました。またM4Rのサークル化も考えているそうです。M4Rのこれからの活動にも期待が高まります。
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12月のキャンパスレポートはいかがでしたでしょうか。年末年始の忙しい時期を過ぎ、昨年をゆっくりと振り返ると実にいろいろな出来事があったものだと感じます。まだまだ冷えこむ季節ですが、寒さに負けずにお過ごしください。次回のキャンパスレポートもお楽しみに。