キャンパスレポート
キャンパスレポート #20 - 2016年7月
7月28日、気象庁は関東地方の梅雨明けを発表しました。今年の梅雨は期間が長く、なかなか明けませんでしたが、梅雨の合間にも日差しが照り付けて暑い日が多かったですね。少しずつ着実に夏へと向かう、7月のキャンパスの様子をお届けします。
期末試験
夏休みの前にやってくる期末試験。普段からキャンパス内では、たくさんの学生が勉強していますが、試験前になるとその数はさらに増え、キャンパス内に試験ムードが広がります。
試験期間に合わせて、生協では「単位おにぎり」が販売されていたのです。
夏休み子ども英語プログラム
今年で11年目を迎える、「夏休み子ども英語プログラムー津田塾生とつくる英語劇」。小学五年生~中学一年生までの子どもたちが参加し、英文学科教授の吉田真理子先生指導のもと、津田塾大学の学生たちとともに、英語で演じる劇を創り上げていきます。22人の子どもたちが参加した今年の題材は『オズの魔法使い~大切なものをさがしに~』でした。7月25日~7月31日の約一週間に渡って練習を重ね、最終日には発表も行われたこのプログラムについて取材しました。
「夏休み子ども英語プログラム」は、2000年から続く学生主体の自主フォーラム「小学生英語のひろば」の活動のひとつです。準備は前年度の3月から始まります。英語劇の台本作り、プログラムの一週間のアクティビティ、そしてプログラム期間中の子どもたちの英語の発音・演技指導をはじめ、活動のほとんどが学生主体で行われます。学生たちは衣装やセットを手作りし、照明や音響も準備します。毎週ミーティングで話し合いを重ね、お互いにサポートし合いながら、時間かけてひとつの劇を創り上げていきます。
子どもたちの多くはプログラムに参加して初めて知り合います。そのため前半3日間は、からだほぐしやお互いのことを知るグループでのアクティビティを入れ、子どもたちの緊張を解きコミュニケーションをとりやすい雰囲気づくりに重きを置きます。4日目に取材に伺ったときには、皆賑やかでとてもリラックスした様子でした。一緒にひとつの劇を創り上げていく中で「仲間」となっていく過程が、このプログラムの大きな魅力のひとつです。
台本は子どもたちの「こういう英語のせりふも足してみたい」という案にも耳を傾け、練習していく中で変化していきます。声が小さかった子も、たどたどしくセリフを言っていた子も、仲間から刺激を受け、協力し合い練習を繰り返していくうちに、大きな声で、自信を持って表現していかれるようになります。
最終日の発表では、一週間という短い期間で、豊かな表現力を身に付けた子どもたちが、英語で堂々と演じ、歌い、時に観客の笑いを誘う姿にとても感動しました。錆びて動けなくなったブリキの木こりの様子や、銀の靴を奪われて怒ったドロシーに水をかけられて叫ぶ魔女の姿など、それぞれが自分の役の特徴をしっかり掴み、場面を印象的に観客に伝えていました。一生懸命練習した子どもたちの努力と、10年以上に渡って磨かれた「津田塾生とつくる英語劇」の力が感じられる、一体感溢れる舞台でした。
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澄み渡る青空
美しい青空は、私たちを元気にしてくれます。
7月も後半になると、晴れている日が多くなり、セミも鳴き始めてすっかり夏らしくなりました。
さあ、夏休みがやってきました。心も軽く、飛び出したくなってしまいますね。
8月のキャンパスレポートは、オープンキャンパス特別号を予定しています。どうぞお楽しみに。