キャンパスレポート
キャンパスレポート #19 - 2016年6月
6月5日、気象庁は関東甲信地方の梅雨入りを発表しました。平年より雨量が少なかったため、今年の梅雨は比較的過ごしやすかったように感じます。 連日の暑さで、どっと疲れが出る7月を前に、心と体を休め、エネルギーを充電することができたのではないでしょうか。 本格的な夏の暑さを迎える前の、6月のキャンパスの様子をお伝えします。
梅雨空の下で
比較的過ごしやすいといっても、やはり梅雨特有のジメジメした感じには気が滅入ってしまいます。雲ひとつない、澄み渡った青い夏の空が待ち遠しいですね。
オープンキャンパス
6月19日、今年度最初の「オープンキャンパス」が小平キャンパスにて開催されました。日曜日にも関わらず、500人近くの方にお越しいただきました。
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インクルーシブ教育支援室
今年で2年目を迎える、「インクルーシブ教育支援室」。(以下IES)障害のある学生の支援とその担い手となる学生ボランティアの育成を目標として活動しています。plum gardenでは去年も6月にその活動の様子を取り上げました。講習会を久々に訪れてみると、受講生の多さにびっくり!去年よりもますますパワーアップしたIESの皆さんの活動をお届けするべく、今回は6月15日に行われた「『合理的配慮』と『聴覚障害』 インクルーシブでサステイナブルな支援のために」の講義の様子を取材しました。
今回の講義で一番興味深かったのは、なんといっても「ギジギジ“疑似障害体験”II」です。最初、平仮名だけの文章がスクリーンに表示され、パソコンの読み上げソフトでその文章が音声として流されました。「何と言っているでしょうか?」と問いかけられても教室には、首を傾げる受講生がちらほら……。平仮名だけではさっぱり意味がわからないのです。しかし、文章に句読点をつけたり、漢字に直したりと少しの工夫をするだけで読み上げソフトに正しく認識され、最後はきちんと私たちに伝わるようになります。ちなみにこの元の文章は、歌舞伎の「外郎売」から抜粋されたものでした。
「聴覚障害」を実際に体感したところで、今回のテーマの1つである「合理的配慮」に話は移ります。その具体例として、「手話(日本手話・日本語対応手話)」や、「ノートテイク」そして、パソコンやスマホを使ったテクノロジーがあげられていました。私たちは日常で様々な情報に触れています。誰かに情報を伝達するとき、自分の表現の仕方が適切か、読み手によって分かりにくいと思う人はいないか注意したいものです。そのような一人一人の少しの配慮が、よりよい社会をつくります。IESでは、そのような「合理的配慮」を具体的な形にすることをめざした活動をしているそうです。
IESでは今後も講演会、実習などのイベントを予定しています。これまでに行われた講演会を聞き逃してしまった方はAVセンターで過去の講演会の映像を視聴することができます。この研修は前期で終了し、修了証を受け取った学生たちは、早速後期から学生スタッフやボランティアとして支援活動に入るとのこと。今年、受講できなかった方も、来年度も開講される予定なので、ぜひ受けてみてはいかがでしょうか。
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人影がまばらになった夜の小平キャンパス。夏はもうすぐそこ。夜空に浮かぶ朧月が、夏を予感させます。7月のキャンパスレポートもどうぞお楽しみに。