キャンパスレポート

キャンパスレポート #59 - 2022年12月・2023年1月

クリスマスやお正月などの行事が重なる年末年始が過ぎ、梅の花が綻ぶ季節となりました。皆様にとって、時節が感じられる出来事は何ですか?今回は、津田塾大学における冬の風物詩「第4ターム*1最終授業期間*2」と、近年plum garden編集部で恒例の「クリスマス企画」の様子をお届けします。

*1 第4ターム・・・津田塾大学では4ターム制を導入しており、11月中旬から冬休みを挟み1月末までが第4タームとなっています。(年度により日程は異なります)
*2 最終授業期間・・・一般に言う「テスト期間」。テストが実施されない授業でも、期末課題が課されます。

 

クリスマスツリー

毎年クリスマスの時期になると、ハーツホン・ホール(通称・本館)前のヒマラヤ杉がライトアップされ、煌めくクリスマスツリーへと様変わり。杉の木に電飾が飾られる前には、本館前方の芝生で点灯テストが行われます。ツリー用の電飾が敷かれた際には「今年もクリスマスがやってくる!」とワクワク。2022年も、待望のイルミネーションが実施されました。燦然と輝くツリーは多くの方を魅了したことでしょう。2023年もどうぞお楽しみに! 

本館前のクリスマスツリー。澄み渡る濃紺の夜空に電飾が華を添えます。

実はこのライトアップ行事、数人の職員の会話から生まれたそう。
詳しくは「津田塾探訪#5 − クリスマスツリーの謎にせまる!」にて紹介されています。


plum garden編集部特別企画「津田塾大学にサンタクロースがやってきた!」

2021年に引き続き*3、2022年も津田塾大学にサンタクロースがやってきました。
今年はたくさんの星とともにご来訪です。

*3 近年、サンタクロースは津田塾大学をプレゼント配布の準備の拠点にしているようです。
2021年だけでなく、2019年にも訪れた痕跡がplum gardenの記事として残っています。
キャンパスレポート #46 - 2019年11・12月
キャンパスレポート #55 - 2021年11・12月


今年もサンタクロースを迎えるための準備が編集部員によって行われました。
電飾を窓枠に貼って、装飾物をライトアップ。
さあ、待ちに待ったお目見えです。

準備は万端。長さの違う電飾がポイントです。

星形の電飾。

外から飾りを見るために中庭へ降りると……?
可愛らしいサンタクロースを見つけることができました。
外は肌を刺すような寒さで思わず肩がすくみましたが、電飾の光と顔を覗かせるサンタを見て心はポカポカになりました。

窓からサンタクロースがひょっこり。

遠くから見た様子。キンと冴えた空気の中、暖かな光が窓からこぼれています。

皆様はどのようにクリスマスを過ごされましたか?
親しい人と一緒に、あるいは1人でゆったりと過ごされたことでしょう。
もしかしたら、課題に追われていた学生もいるかもしれませんね。

行事には、さまざまな思い出が詰まっています。
その日を迎える度に、「来年は……」と未来の自分に想いを巡らせる。
例え気持ちが沈んでいたとしても、ふと先のことを考え、前向きになる。
行事は私たちの気持ちを新たにしてくれる、ひとつの機会なのかもしれません。

3月になりました。年度末のこの時期に日々の出来事に目を向けると、来年度の展望や目標が見えてくるかもしれません。

最終授業期間の過ごし方

津田塾大学の2022年度第4タームの最終授業期間は、1月25日から31日までの1週間。1年生にとっては初めての、卒年次生にとっては最後の年度末です。今回plum garden編集部では、テスト勉強や期末課題に取り組む97名の学生を対象にアンケート調査を実施しました。

期末課題に取り組む学生。津田塾生は、毎日どれだけの勉強に励んでいるのでしょうか。

— 最終授業期間直前と期間中の勉強時間

まずは、学生の勉強時間について。

学年ごとでは、必修科目が多い1・2年生が約4時間、3・4年生が約2時間半、大学院生が約3時間、勉強しているという結果が出ました。日本の大学生の1日の平均勉強時間は「約50分」*4。「津田塾生は真面目」というイメージを持たれがちなことにも納得の結果となりました。勉強に加えてアルバイトやインターンシップに参加している学生たちは、目まぐるしくも充実した毎日を送っているようです。

学科ごとでは、数学科の学生の平均勉強時間が5時間半、総合政策学科の学生は約2時間半、それ以外の学科の学生は3時間から4時間ほど、勉強しているという結果が出ました。文系学科では第二外国語の授業がありますが、勉強はテスト直前ではなく日頃から取り組んでいる学生が多いです。数学科の学生は手を動かして計算し、頭を使って考え続けることで、その概念を自身の思考に馴染ませていきます。このことが、他学科に比べて勉強時間が長いという結果に繋がっているのかもしれません。

*4co-media「これが世界の大学生の勉強時間だ!気になる日本の学生は…?」

辞書を片手に、第二外国語(スペイン語)の勉強をする学生。

— おすすめの勉強場所

アンケートの結果を見ると、ほとんどの学生が大学・自宅で勉強に励んでいることがわかります。
また、今回は大学内・大学外のおすすめの勉強場所も伺いました。

— 大学内のおすすめの勉強場所

星野あい記念図書館の5階、閲覧スペース。

小平キャンパスで1番人気だったのが、星野あい記念図書館。5階の閲覧スペース、1階の南閲覧室・北閲覧室を利用する学生が多いようです。特に5階の閲覧スペースは、「暖かくてWi-Fiがよく繋がるので快適に過ごせる」という意見が寄せられました。小平キャンパスでは星野あい記念図書館以外にも、記念館(食堂)や空き教室を利用しているといった声がありました。そのほかには「図書館4階洋書コーナーの横のスペース」「5号館の2・3階にあるソファ」など、ついその場所を見にいきたくなってしまうような珍しい場所が。新年度になったら、洋書コーナーの横のスペースに行ってみようと思います。

千駄ヶ谷キャンパスにあるラーニングコモンズ。

総合政策学科の学生は千駄ヶ谷キャンパスの図書館やカフェテリア、ラーニングコモンズを利用しているとのこと。「1人で勉強するときは図書館、グループワークなど複数人で勉強するときはラーニングコモンズ!」という声がありました。1人で集中する時間と、友人と学び合う時間とを行き来する学生の姿が目に浮かぶようです。

執筆者は小平キャンパスで学生生活を送っているので、千駄ヶ谷キャンパスについては知らないことばかりでした。「カフェテリア」や「ラーニングコモンズ」といったお洒落な響きに、その実態がどのようなものかつい気になってしまいます……。学芸学部の皆さんは、春休み中に千駄ヶ谷キャンパスに足を運んでみてはいかがでしょうか?きっと都会的な雰囲気を楽しめるはずです。



— 大学外のおすすめの勉強場所

続いては大学外について。1番多かった意見はカフェでした。特にパソコンの充電のためのコンセントがあるお店や、Wi-Fiを利用できるお店がおすすめだそうです。また、自宅でも自分の部屋ではなくリビングで勉強するなど、「人目があったほうが集中力を保てる」という声がありました。登下校中の電車内など、「時間に制限があるほうが集中できる」といった意見も。長時間勉強している津田塾生だからこその工夫が見受けられるアンケート結果となりました。

個人的に意外だったのは「小平中央公園*6の線路側のベンチ」。電車の音が心地良いそうです。ベンチでどんなふうに勉強しているのか気になるところですが、天気の良い日に読書をしたら気持ち良さそうだなと思いました。春は桜に彩られる小平中央公園。最終授業期間が明けて桜の便りが届いたら、是非足を運んでみてください。課題の疲れを癒す、淡い桜の色が皆さんを包んでくれるはずです。

*6 小平中央公園・・・津田塾大学の最寄り駅の一つである「西武国分寺線鷹の台駅」と小平キャンパスの間にある大きな公園。鷹の台駅から小平キャンパスに通う津田塾生にはお馴染みの公園です。

テスト勉強に期末課題。目の前のことに懸命に向き合う津田塾生からのひとことです。

— 最終授業期間について「ひとこと」

アンケートの最後に「最終授業期間に向けて、過ごして、終えて、ご自由に感想をお書きください。」という欄を設けたところ、学問に勤しむ津田塾生たちのリアルな声が聞こえてきました。学生の皆さんは、共感のあまり「わかる……!」と、つい気持ちが声に出てしまうこと間違いなし!最終授業期間の学生の姿を垣間見てみましょう。

  • ・「終わるまではしんどいですが、終わったら春休みです!!一緒に頑張りましょう!」
  • ・「入学して1年間大変だったけれど楽しかったです!!春休み楽しみ!!!」
  • ・「期末課題が少しずつだけど片付いていく!!!!!解放感!!!!!!!」
  • ・「大学生最後のテストやレポート、集大成なので頑張ります!」
  • ・「この課題の山を乗り越えてみせます!がんばるぞー!テストヤバイ!目指せNo落単!」
  • ・「テストやり切りましたー!」
  • ・「大学生3年目にもなると、レポート課題はやり始めればすぐ終わる!!」
  • ・「4年生でゼミ*7以外に授業をとっておらず最終授業期間にレポートや試験がなかったので、慌ただしくありませんでした。こんな第4タームの期末は初めてでした。」

*7 ゼミ・・・ドイツ語の「ゼミナール」の略称。津田塾大学における正式名称は「セミナー(英語名)」ですが、学生たちの会話では「ゼミ」と言われることが多いです。少人数で進められ、学生の主体性を生かして個人の研究を進める授業形式です。



津田塾大学に入学してからもうすぐ1年が経とうとしている1年生。

たくさんの選択必修科目に取り組み、春休みを待ち侘びる2年生。

課題に慣れて、自身の成長を感じる3年生。

学生生活に想いを馳せながら最終授業期間を過ごした4年生。

日々学問の研鑽に努める大学院生。



それぞれの想いを抱え、互いに鼓舞し合い、最終授業期間を迎えた津田塾生たち。たくさんの「やるべきこと」にひたむきに向き合う姿をご覧いただけたでしょうか。
「課題が多い」と言われる津田塾大学ですが、それを乗り越える力をもっている学生たちが、今日も学びに真摯に取り組んでいます。
津田塾大学は「困難を乗り越える力を培える」場所であり、「困難を乗り越える力をもっている学生がいる」場所でもあることを、今回の執筆で実感することができました。

学生の皆さん、最終授業期間お疲れ様でした!
ゆっくり寝て、美味しいものを食べて、春休みを満喫してくださいね。

アンケート調査及び撮影にご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。


それでは、次回のキャンパスレポートもお楽しみに!