人生と学び
変化を楽しむ、柔軟な生き方 常陸佐矢佳
導かれるかのように入学した、津田塾大学
「高校では英語教育に重点を置くコースに通い、内部進学と外部進学の生徒が半々というクラスでした。高校3年生で選択を迫られたときに、これも挑戦するいい機会と捉えて他の大学を受けてみようという考えに至りました。人生において住む場所を変えるタイミングもなかなかないと思い、県外の大学を受けることにしたんです。どの大学を受けようかと迷っていた時に、隣の席の同級生が『良い大学があるから、私はそこに行きたい』と力説していて。それが津田塾大学だったんです。よくよく調べてみると、少人数教育でカリキュラムもしっかりしていることが分かり、受験することにしました。」
—先生方の熱心な指導があって入学することができたと語る常陸さんですが、どのような大学生活を過ごされたのでしょうか。
「大学時代は、何か一つに熱中したというよりも、とにかくいろいろなことをしましたね。一番思い出に残っているのは、たくさん旅行したことです。その中でも、中国人の友人のガイドで中国を1カ月ほどかけて車で旅したことは印象深かったですね。在学している間は寮に住んでいたので、留学生との交流もあり、旅先で留学生の家を訪ねることもありました。」
「大学で出会った友人とは、今でも繋がっていて、プライベート以外でも知人を紹介し合ったりという付き合いがあります。当時から、『自分は自分、人は人』という考えを貫いている、個性のある人が多かったですね。今会っても変わらないところが素敵だなと、同級生ながらに尊敬できる人たちばかりで、彼女たちから刺激を受けることが多々あります。その度に、自分と違うタイプの人の話を聞きに行くことは、とても大事なことだと思いますね。」
新聞記者として、社会へ飛び出す
マクロから、ミクロな視点へ
軸は、変化していくもの
社会はそんなに怖くない
編集後記
常陸さんに初めてお会いしたのは、2015年の前期に学内で開講された「日本語ライティング講座」(キャンパスレポート #7 参照)を受講した時でした。働く女性に憧れて、高校生の時から「日経ウーマン」を立ち読みしていた私にとって、それはまさに夢のような出会い。講座のなかで常陸さんは、「書く」にまつわることに加えて、お仕事のことからご自身のことまで様々なお話をしてくださいました。ちょうどその頃、大学卒業後の進路について考え始め、漠然とした不安を抱えていた私の胸には、常陸さんの言葉が強く響いたのです。純粋にもっとお話を伺いたいという気持ちと、私と同じような心情にある学生にそれを伝えたいという思いから、取材の依頼をさせていただいたのが、この記事が生まれるきっかけとなりました。
取材と編集のプロである常陸さんにインタビューをし、その原稿を見ていただくことはとても緊張しましたが、多くの学びを得る貴重な機会となりました。この記事が、社会へ出ることを前向きに捉えることの一助となれば、幸いに思います。