わたしと津田塾大学
大学で災害にあったら、どう動く?
皆さんは、 災害発生時にどのような行動を取るべきかご存知ですか?
災害は、いつどこで起きるか分からないものです。正しい知識を身につけ、日頃から防災意識をもつことで、
いざという時に身の安全を守ることができます。
今回の「わたしと津田塾大学」では、災害発生時などの対応について紹介していきます。
火災・地震発生時の避難方法について
火災発生時
1. 火災の発生を周囲に知らせる
・「火事だー!」と大きな声を出す
・ 火災報知器や非常ベルを鳴らす
・ 119番に通報する
①オペレーターの質問に従い、「火事」と伝える
②逃げ遅れている人の有無を伝える
③住所と火災が発生している建物名・階数・室名もわかる範囲で伝える
<各キャンパスの住所はこちら>
小平キャンパス:東京都小平市津田町2-1-1
千駄ヶ谷キャンパス:東京都渋谷区千駄ヶ谷1-18-24
例)津田塾大学小平キャンパス、東京都小平市津田町2-1-1、本館、3階、310教室
・ 守衛所または教職員に状況を通報する
2. 身に危険がない場合、初期消火にあたる
・近くの消火器を運び、使用する
・出火してから1〜2分を目安に消火活動を行う
・危険だと感じた際は、安全な場所に速やかに避難する
3. 教職員または校内放送の指示に従い、行動する
・ハンカチなどで口と鼻を覆い、姿勢を低くすることで煙を吸い込まないようにする
・エレベーターを使用しない
学内で火災報知器が鳴動した場合
1. 慌てずに建物の外に出る
・校内避難場所
小平キャンパス:グラウンド
千駄ヶ谷キャンパス:梅公園
2. 大学からの指示に従う
・火災の危険性がなくなったことを確認した後、非常用放送設備※1を通じて次の行動の指示を待つ。
※1自動火災報知設備の作動に連動、または放送設備の操作部を人が操作することで、建物内に設置されたスピーカーを通じて災害の発生及びその状況等を人びとに知らせるものであり、多数の者がいる防火対象物等に設置が義務付けられています。
地震発生時
1. 落下物から身を守る
・机の下に潜る、鞄を頭に載せるなどして、頭部を守る
2. ガラス付近から離れる
3. ドアや窓を開け、出口を確保する
4. 負傷者がいた場合、避難を手伝う
5. 安全な場所へ避難する
小平キャンパス避難場所:グラウンド
千駄ヶ谷キャンパス一時避難場所:梅公園
・停電の場合は、誘導灯に従う
・必ず階段を使用する、エレベーターの使用は禁止
学内で災害が発生した際は、非常用放送設備を通じて状況に応じた指示が出されます。普段使用できていた設備が使用できなくなっている可能性も考慮し、自身の安全を確保することを第一に、周囲の状況を見て、冷静に判断しながら行動しましょう。
登下校時に災害に遭遇した場合
建物等の倒壊、火災発生時は、協力して救出・救護・消火にあたりましょう。
公共交通機関を利用中の場合は、係員の指示に従い、落ち着いて行動してください。
また、公共交通機関が使用できない可能性があるため、帰宅手段をあらかじめ考えておく必要があります。
SNSなどではなく、大学、行政、交通機関各社などから発信される正しい情報を手に入れて行動することが大切です。
気象警報について
津田塾大学の学生生活ハンドブック(2024年度)には、天災が発生した際の対応について詳細に記されています。
以下に、学生生活ハンドブックの文章を引用しました。
休講となる気象警報
各キャンパス対象地域に、気象庁より警報(すべての特別警報、暴風警報、暴風雪警報、大雪警報)が発表された場合、休校となります。
[対象となる地域]
小平キャンパス:東京都全域または多摩北部全域または小平市
千駄ヶ谷キャンパス:東京都全域または東京都23区西部全域または渋谷区
なお、他の地域に警報が発表された場合は、通常どおり授業を行うが、その影響により出席できなかった場合は、メールまたは次回の授業時に授業担当者に申し出ること。
解除された場合、時間帯によって授業が実施される。
[小平キャンパス]
イ. 午前6時までに解除:通常どおり1時限目から授業実施
ロ. 午前6時現在発令中で、午前10時までに解除された場合:午前中は休講、3時限目から授業再開
ハ. 午前10時を過ぎても解除されない場合:午後も休講(1日休講)
上記気象警報が授業開始後に発令された場合、原則としてその時限の授業は平常どおり実施、次の時限以降の授業はロ、ハに準ずる。
[千駄ヶ谷キャンパス]
イ. 午前6時までに解除:通常どおり1時限目から授業実施
ロ. 午前6時現在発令中で、午前10時までに解除された場合:午前中は休講、3時限目から授業開始
ハ. 午前10時を過ぎても解除されない場合:3・4時限目も休講、5時限目から授業開始
ニ. 午前0時を過ぎても解除されない場合:5・6時限目も休講(1日休講)
※上記気象警報が授業開始後に発令された場合、原則としてその次元の授業は平常どおり実施、次の時限以降の授業はロ、ハ、ニに準ずる。
※文学研究科英語教育実践研究においては、午後5時を過ぎても解除されない場合、7時限目も休講となる。
※上記に該当しない場合でも、大学の判断により休講とする場合があるため、大学の公式Webサイトで確認すること。
津田塾大学の防災設備について
津田塾大学にはどのような防災設備があるのか、管理課に取材しました。
小平キャンパス・千駄ヶ谷キャンパスには、消火栓、消火器、非常用放送設備や非常用発電機など、法令に基づいた防災設備が整備されており、耐震化率は100%です。
2階以上の建物には、法令に基づき、避難はしご等の避難器具が設置されています。
これら防災設備は定期的に保守点検を行い、常に使用可能な状態を保っているそうです。
また、小平キャンパス・千駄ヶ谷キャンパスの防災倉庫には、1日2食×3日分のアルファ米や飲料水、生理用品等の物資が備蓄されています。飽きないように味が複数用意されているほか、ハラール対応、アレルギー対策も取り入れているとのことです。
トイレの使用について、小平キャンパスでは、災害による長期間の停電に備えてマンホールトイレが設置されています。千駄ヶ谷キャンパスは1階男女トイレ奥の個室トイレが上水直結となっているため、停電が発生した場合であってもそのトイレは使用することができます。どちらのキャンパスも下水道直結で排水しているため、普通のトイレでも水を勢いよく流し込むことで排水が可能です。
加えて、災害時や歩行避難者の階段避難のために、下り専用非常用階段避難車(キャリダン)も設置しています。
災害発生時に備えて、主に職員向けの防災体験会(備蓄倉庫ツアー、マンホールトイレ組立体験、キャリダン講習会など)が定期的に実施されています。
災害時、大学からの連絡について
学内ポータルを利用した安否確認システムを使用しており、登録されたメールアドレスに安否確認連絡が届きます。
終わりに
筆者自身、災害に遭遇したことがほとんどなく、津田塾大学に入学して以来、春の避難訓練が雨天のため2回とも中止になっていたこともあり、火災や自身の対応策について記憶が曖昧になっていました。
災害時、この記事が少しでも役立てば幸いです。
参考資料
・ALSOK『火災を防ぐ初期消火の方法』
・津田塾大学『学生生活ハンドブック2024』
・東京消防庁『初期消火マニュアル』